『IQ246〜華麗なる事件簿〜』

IQ246の持ち主という“人外”っぷりを見せるにあたり、古今東西の天才キャラの特徴全部乗せ!ってのはまぁ意図というか気持ちというか、わからんでもない気がしますが、さすがにこれは・・・・・・。
代表的な例を挙げるならば田村正和古畑任三郎に水谷豊の杉下右京あたりとの類似性を感じますが、この例で言うならば演技力の問題ではないと思うのよね。
もう放送開始直後のこととかおぼろげな記憶しかないんで適当なこと言っちゃってるかもしれませんが、古畑も右京さんも最初はもうちょいソフトだったんじゃないかと思うの。普通と言い換えてもいいけど。回数、シリーズを重ねていくなかでだんだんとキャラクター性が認められ、固まり、そうやって出来たのが今も人々の記憶に残る「古畑任三郎」であり敬愛され続ける「杉下右京」というキャラクターだと思うのね。
でも織田さんのほうもんじしゃらく(漢字変換する気も起きない)はいきなりその「完成形」をパクっちゃった。助走なしでいきなり飛んじゃった。で、落ちた。そんな感じ。
ていうかさ、そもそも織田さんとこのキャラクター造形合ってないと思うの。しかも「IQ246の天才で貴族」という設定にもマッチしてない。とわたしは思う。この喋り方からわたしは「天才」感も「貴族」感も受け取れない。
わたしごとき凡人庶民がほうもんじしゃらく様を理解できるわけがなかろうと、そういう意図でのこういうキャラなんですー!ってことならば「はー、そうなんですか・・・」としか言えませんが、それにしたって織田さんに合ってないですよ?とは言い続けたい。織田さんのためであれば若い時はヨットやゴルフ、果てはスカイダイビングまでありとあらゆるアウトドアスポーツを満喫したのでこれだけ焼けちゃったんですよ(全てのスポーツをやり尽くしてしまったので今は逆にインドア派に)ってな脳内補完をしてやれなくはないですが、やっぱり色黒貴族なんて認めたくない。
織田さん的にも久々の連ドラ主演ってことでいろいろと思うところがあってのこのキャラということなのでしょうが、10年前の織田さんならともかく今の織田さんだとなんていうか・・・・・・・居た堪れないです・・・・・・。
そのうち慣れるんじゃないかなとは思うけど、でも「この織田さん」に慣れてしまうってのもそれはそれで切ないというか・・・・・・ねぇ?。
と、織田さんのキャラに対する感想しかない。石黒賢が出て「振り返れば奴はいない」とかなんとかやってたっぽいけどそんなのどうでもよくなる織田さんのやっちまった感・・・っていうか時の流れは残酷ですね・・・としか。
いやまぁ本気出すときは眼鏡を外しあっという間に犯人をねじ伏せしゃらく様に気付かれる前に眼鏡を装着しなおすおディーン様は繰り返し見ましたが。
ていうか、なんでおディーン様に正統な・・・というと違うのかもしれませんが、裾の長い黒のジャケットに黒またはストライプのパンツでウイングカラーシャツ+黒いベストに細ネクタイ的な、誰もが想像するような執事スタイルを着せないのよおおおおおおおお!?(ほうもんじ家のスタイル的にはそれでも全く浮かないだろう)と思ったんだけど、織田さんとの兼ね合いですよねと即理解。
おディーン様の賢正さんと、久々の変人キャラな中谷様はこれからも見続けたいってか、しゃらく=シャーロック、わとうそうこ=ワトソン、もりもとともみ=モリアーティってなことだとすれば(それはさすがに安直すぎるけど、安直すぎるから違うだろうと思わせてあえての安直ってな仕掛け)(安直ついでにもうひとつ、「13」はアルファベットの「M」のつもりでいたものの実は「1」→ひと「3」→み、つまりしゃらくの妹・瞳のことだったのだー!ってな予想もできるけど)正体を明かしてからが中谷様の本番ということになるだろうから引き続き録画はするけど、でも織田さんのキャラを差し引いても推理パートが大したことなかった(ような気がする。あんまり覚えてないけど)から期待はしないでおこう・・・。