『仮面ライダーゴースト』第48話「終結!悲しみの連鎖!」

ん?マコト兄ちゃんと偽マコト兄ちゃんの話はこれにて終了なんですか?。
偽者の真意を探るべくタケル一行のあとをつけてたマコト兄ちゃんがカノンのピンチに思わず変身しちゃったってのはいいとして(つーか素手で雑魚敵を倒したカノンちゃんの謎パワーはなんなの・・・?眼魔界だから・・・?)、どっちがどっちだったのかわかんないけど本物と偽者が「いくぞ」「おう」なんつって同時必殺技キメるとかちょっと意味がわかりません。なんでそこ意気投合してんの。
そんで今度はタケルのピンチにマコト兄ちゃんが身体張ったら死にかけて(死んで?)、そしたら偽マコト兄ちゃんが現れて一つになってマコト兄ちゃん元気になりましたって、マジで偽マコト兄ちゃんは何のために存在してたの?。
偽者がタケルたちと交流することで「心」を持ち、最終的に本物と「繋がった(ひとつになった)」ってことを描いたんですよってことはまぁわかりますよ。描き方、その過程に文句に疑問や不満はあれど、最終的な着地点は理解できます。でもくりかえすけどそもそも偽者が何のために生み出されたのかってことがわからないんだって。目的がわからないのに思わせぶりに姿を見せ、マコトVSマコトを見せられ、偽者を倒すたびに胸を押さえて苦しむマコト兄ちゃんを心配したのに“偽者が心を持ちました”ってのをたった2話でチャチャっと描いてハイ終了ってほんとなんなのこれ。
カノンですら見分けが付かなくなってるぐらいだし、映像(演出)として本物と偽者の区別をつけなかったのも意図的なのでしょうが、その「意図」がわたしにはわかんないし。前回カノンを身体張って助けたのが偽者で今回命がけでタケルを助けたのが本物で、もはやどっちがどっちでも同じってことなんだとしても、視聴者は「どっちだよ!?」と、タケルとカノンは今目の前で死にかけてんのが「マコト兄ちゃん」なのか「マコト兄ちゃんの偽者」なのか分かってんのか!?って混乱するわけでさ、その混乱がマコトの死(死にかけ)という状況のインパクトを上回っちゃってるもんだから本物を偽者が助けたという展開にさしたる驚きが生まれない。
そんでこれがもう本気で意味がわからないんだけど、
アランをズタボロにするのを目撃&父親を殺された恨みが爆発して「許さないアデルぶっ殺す」→アラン「やめてくれ!私の心は兄上を救いたいと叫んでる!」→「自分のやりたいことがようやくわかった。俺はアランとアデルの心を繋ぎたい!」→アデルをハグ→アデル改心させて満足してたらガンマイザーに乗っ取られかけてるアデルが「私を自由にしてくれー」→タケル「お前のしたことは許さないけどお前の心はアランとアリアさんが繋いでいくから安心して死ね」
って、これがたった10分ぐらいの間に起こるとかさぁ、タケルの・・・・・・感情?がブツ切れすぎで怖くなるんだけど。
ついさっきまでハグして“救った”相手、仲間の兄という存在をガンマイザーに乗っ取られそうになってるからといって、即『殺せる』主人公も、その次の瞬間「タケルは生き返らなくちゃね」とか笑顔で言えちゃうヒロインも、切り替え早すぎて人として恐怖すら覚えるわ。
ていうか、この作品で文字通りの『死』を救いとして描いていいの?。それ以外に方法はないのだとしても、そこで足掻いてもがいてなんとかしようとして、そんでなんとか出来ちゃうのが主人公じゃないのかなぁ?。確かにアデルは「自由にしてくれ」と言いました。それは「私ごとガンマイザーを倒してくれ」ということではあったのでしょう。それをなんの躊躇もなく(そうとしか見えなかった)「わかった!」っつってやれちゃう主人公の目的が「生き返ること」ってなんなのかと。