人間三十過ぎまで生きてりゃ産まれたときから引きこもりでもない限りそれまでの間に関わりを持った人間は何百人といるわけで、連日テレビに出てたら「こいつ藤堂新一って名前じゃなくね?」と気づく人間が出てくるんじゃないかとは思ってたけど、まさか『父親』というこれ以上ない近い存在がそれに気づくとは思わなかったわw。人ひとりまったく違う人間にしようとしてるわけだから、藤堂新一要員はせめて天涯孤独の人間から選んだとばかり思ってました(気づくのは元カノとか昔のワル仲間とか行きつけだった店の店員とかそんなところかと)。
まぁ、背後で誰かが気付かれないよう助力してたにせよ(だとしたらおそらく小市さんだろう)単身で行動してる車椅子に乗った五十代女性に公安がまんまと撒かれるようなドラマですからそんなもんですよね。
ってなわけで、偽藤堂新一と弁護士との会話が流れるスピーカーを「ふざけんなよっ!」ってぶん投げた直後に「アーッっ!しまったっっ!!」って頭抱える竜也くっそワロタwww。こんな漫画台詞をこうまで漫画チックに演じられるからこそ漫画の実写化において藤原竜也は絶大な信頼を得ているのです。
そしてスピーカーから次々と流れる“敵”の声に打ちのめされ「残りは聞かなくてもわかる。仲間はずれは僕だ」というこの絶望感。演技がデカイと言われがちな竜也ですが、一本調子になりがちなハイとローをそれぞれこれだけしっかり“魅せられる”のはやはり藤原竜也の魅力だよなー。