- 作者: 窪美澄
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2016/04/09
- メディア: 単行本
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こんな設定で、恋愛感情を持たなかったというより“知らなかった”女がかつて自殺しようとしたところを助けてくれた娼婦の勧めでアカガミに志願し、男と出会い、番いとなったことで自分の中に芽生えた感情に翻弄されながらも成長・・・なのかなぁ?まぁ変わっていく物語なんだけど、この女の視点で描かれているところまでは物語としての理解はできたんだけど、急に男の視点となったことで戸惑い、でもそこでそれまで男が感じていたこと、それは私も感じていたことだったので、そこを掘り下げていくのかと思いきやなんだかわからないところで物語がブツっと切れてしまってポカーン。ほんとブツ切りですもん。
このブツ切りこそがこの「アカガミ」というシステムの肝というか真実というか、そういうことだってことは理解できるんだけど、「ココ」で終わらせる意図が私には理解できなかった。
「子宮を使わないといずれ狂う」これにはちょっとドキッとしたけど。