『真田丸』第23回「攻略」

忍城を「私なら4日で落としてみせる」と、その方法は「水攻め」だと、そうキラッキラのドヤ顔でのたまう三成に「こいつアホなんじゃね?」と思ってることを隠さず冷たい視線を送る直江様のカットにいいね!ボタン5億回押したい。いいねボタンとか押したことないけど。
あと「我らの言葉はもう父上に届かない」から信繁に「我らを救ってくれ」と土下座の勢いで懇願する姿にかつての傲慢アホ坊ちゃんの面影はなく、苦悩する顔が美しい氏直も千回は押せる。
そして腐った目線としてはお腹ぐるぐるでゲッソリやつれる三成を「あいつああ見えて神経こまやかだから」と三成のことは俺が一番よくわかってる感を見せつつも、そんな三成に忍城を任せれば?と提案する大谷様のSっぷりもよいです。らぶりんいい仕事してる。
もちろん真田の気持ちを慮って「此度は」と前置きしたうえで家康の下ではなく上杉と共に戦えるよう配慮したことを信繁に感謝され「徳川が裏切ったときに真田まで連れて行かれたら困るからな」と安定のツンデレかます三成も。
初登場時主人公に「ひとを不快にする何かを持ってる」と言わしめただけあって、あの温厚な景勝様を怒鳴らせたのもさすがですw(北条攻めの軍議を終えたあと、あわせる顔がないと信繁を避けようとする御舘様にキュンとなった。きっとこの場に出なければならないとなって「源次郎に何か言われたらどうしよう」ってウジウジ悩んで直江様になんか言われたりしたんだろうなーw)。
ていうか、この作品のなかで現時点での三成と直江様の仲良しさん度がわからないのだけど、実はこの時点ですでに結構な仲良しさんなのだとしたら三成に向けた直江様の容赦ない視線の中身がぐっと、ぐっっっっっと!濃くなるわけで!!!。
そうそう、視線と言えばこの機会に秀吉殺るか!と“本気で”考えてる出浦様を見る信幸もすごい・・・あーめんどくせえこのジジイってな気持ちを隠さなかったよね・・・。ここで出浦様から佐助を離し信繁のところへやったことで北条の城内でのピンチを逃れられたわけだから結果的にお兄ちゃんの判断は正解だったということになるけど、なんかちょっと・・・悲しくなってしまった。
でもこれ、出浦様的には“時代が変わった”ことをちゃんと理解してるんだけど、でも自分はともかく昌幸は新しい時代では生きていけないだろうと思って、つまり昌幸のためにこんなことを言ってるんじゃないかな。
・・・まぁ当の昌幸は徳川の下につかなくていいからとウキウキのウハウハですが(笑)。
信幸も信幸で「かかれー!」っつって夜襲仕掛けたつもりが思いっきり待ち伏せされてて犠牲者出しちゃってるし、今回はちょっと真田ダメダメすぎる(いや親父はいつもだけどw)。
で、三成がこれだけゲッソリしてるというのに「あとちょっと早かったら桜が見られたのになー」とかにこやかにいっちゃう秀次はなかなかどうして腹座ってんじゃねーのってな感じだけど、人の良さを感じさせられればさせられるほど胸の痛さが強まるわけで・・・。
正信の乳首甲冑は乳首甲冑だけなら“そういうもの”として処理できますが金の布で目から下を覆うと途端に変態度が増すんですけどなぜそこで顔隠した!?(笑)。正信と江雪斎が通じていることは極秘扱いだから道案内してるところを見られたらマズイってことなのは分かるけど、その甲冑+金布で顔隠すとか逆に目立つだろうがと(笑)。
戦中の城内で蹴鞠するのも濃い化粧も香を焚きまくってるのも全部理由があって、そんな氏政の苦悩をしっかり分かってる江雪斎はよかった。自分のプライドだけじゃなくって、代々続く名家を背負ったトップの悲哀が見事だった。
もとはといえば真田が沼田城をさっさと渡さなかったからこんなことになってるというのに、秀吉に内緒(なんだよね?)で家康と形部がその真田の息子である信繁を使者として北条へ送り込むなんて無謀な展開にしたのは(そこを描くかどうかはわからないけど、このあと秀吉の使者として官兵衛が説得に出向くことにはなるのだろう)敗北を悟りながらも最後まで誇りを捨てず抗い続ける氏政と話をさせるため、その姿を信繁に「見せる」ためだろうから、次回、北条の最期は寂しいけどどれほどカッコよく散ってくれるのか楽しみ!。
って、そのまえに小山田さんと再会したんだ!忘れてた(笑)。