『ゆとりですがなにか』第5話

教師ほど大変じゃないにせよ、みんなそれぞれいろんなもんを抱えながらなんとか今日一日をやりすごす日々を送るなかで唯一そういうものとは無縁のように思えて、ゆえにその言葉には妙な説得力があるという絶妙の立ち位置にいたまりぶですが、やっぱりこいつもゲスだったー!(笑)。
これなぁ・・・ポン引きという職業と浪人中という属性だけなら別にいいと思うんだ。兄である正和が許せないのはそれとして、ゆとりがそんな男でいいっていうなら自由恋愛の範囲内だと思うし。
でもまりぶは結婚してるわけで、妻子持ちなわけで、れっきとした不倫なわけで、それ相手の女に隠してるわけで、つまりクズ。しかも嫁に「また」って言われてますからね。前科アリですよこの男。
父親も大概いろんなことヤッてきたんだろうけど、自分のしてることを父親のせいにしちゃいかんよまりぶ!。
ほんとに“自分の女”にしちゃったのかどうかは先の展開を待つとして、真相がどうあれ人間として出来すぎとすら思えたまりぶなんで、クズならクズでちょっと安心した気がしなくもないですw。
しかしここへきて一気に生々しさが増したなー。シモ的に。1話時点では全く面識のなかった三人なのにと思うと人間関係ってのは必ずしも時間じゃ語れないのだなと思わされる一方で、狭い範囲で男女関係ゴチャゴチャしてて、そういうのってゆとりのイメージ。なんとなく。


坂間家の父親が死んだのが3か月前だってのにびっくりしたんだけど(もう年単位で経過してるんだと思ってました)(それなのにもう地ビールなんてものに手出したのかよ!?と。兄ちゃん思ってたよりもダメだなw)、ゆとりに説教するつもりがグダグダの正和兄の前髪がザクザクで可愛すぎた。登場人物の中でなにげに嫁のみどりが一番ギリギリというか、破裂する寸前のように思えるので、その時に正和兄がどんな感じになるのかドキドキなんだけど、やっぱ高橋洋さんいいよねぇ。
洋さんも鋼太郎さんも、岡田まもとーりも柳楽くんも、みんな蜷川さんの舞台を経験してるんだよなー。
なかでも柳楽くんが「変わった」のは間違いなく蜷川さんの舞台を経験したからだと思うわけで、今こうやって柳楽くんが連ドラで主役の一人を務め、「おっぱい」ひとつで視聴者のハートをがっちり掴んでみせることが出来るのは、蜷川さんに演出された経験が生きているからなんだと思うわけで、すごい・・・やっぱりすごい功績だよね。
高橋洋という俳優を育て、柳楽優弥という俳優を生き返らせてくれたことに感謝しつつ、洋さんと柳楽くんをテレビドラマで観られることに感謝しつつ、やっぱり哀しくなってしまったことを書き残しておきます。