『ゆとりですがなにか』第4話

あー、みどり隠れて煙草吸ってるかー。それ正和に見られて必死で煙散らして臭い誤魔化そうとしてたけど、「吸ってるの知ってるから」とか言われちゃうぐらいだからまぁ昨日今日で吸いだしたというわけではなく、数か月、もしかしたら一年単位で吸ってるんじゃないかな。それはもう“諦めた”ってことだよね。
そして正和が知ってるぐらいだからきっと正和兄も知ってるだろう。
夫婦の間でそのことについてどんな話をしているのか、していないのか、やることはやってるのか否か、それが描かれることはないかもしれないけれど、確実に言えることは子供がいようがいまいが正和兄はなんかエロい。隙がなさそうでありそうなところがとてもエロい。なので毎日無理やり酒蔵見学したい。
弟も妹もそれぞれ悩みを抱えながら日々生きてるけど、兄ちゃん(夫婦)も悩み抱えてんだよね。それも自分ひとりではどうしようもない悩みであり、自分だけのことではない悩みを。
正和だったら仕事辞めればとりあえず現状の悩みや苦しみから逃れられるかもしれないし(それはそれで茜ちゃんとの関係で悩むだろうけど)、自分の価値がわからずガールズバーでおっぱい出すつもりでいたゆとりもバイトすることで何かを見つけられたり変わることができたりするかもしれない。家族には心配かけるだろうけど、でも二人にはそういう道がある。
でも兄ちゃんはなまじ夫婦で家業やってるから離婚して別の相手とってわけにはいかないし、であれば親も含めどこかで“諦める”ことを決めなきゃならない。
諦めたら暫くは楽になるかもしれないけど、この先正和とゆとりに子供ができたらまた新しい苦しみを得ることになるのだろう。
就活中は就活中で辛いし、就職したら就職したで辛いし、結婚したら結婚したで辛いとかさ、子供に自殺されることだってあるし、ついでに言えば結婚しない(できない)ならしないで辛いこともあるし、生きるってなんだね?とかちょっと思ってしまったよね。
「ゆとり」を代表とする○○世代という表現、くくり方ってのは、“個人”を消してしまう反面そういうものから逃げる・・・ことはできなくとも目を逸らすための防具でもあるのかなーなんて。
その枠から外れてるのがまりぶ、ということなのでしょうが、まさか「ゆとりですがなにか」なんてタイトルのドラマでこんなことを思わされるとは。
なんかもう、めんどくさいからみんな童貞でいいんじゃないかな?映画千円で見られるらしいし!!(笑)。