『GEM CLUB』@シアタークリエ

1幕は「新しい」感じでいっぱいだったんだけど、全部観終ったら「いつもの感じ」でした。いい意味で。

1幕はスケッチで2幕の始めにミニミュージカルがあって50音メドレーで〆るという云わば三部構成(それぞれが演目として独立している)だったCLUB SEVENに対し、GEM CLUBは1幕・2幕を通して共通の設定の元に作られたひとつの作品であるという大きな違いがあって、特に1幕はそれを強く感じさせられます。やっぱりスケッチはあるんだけど(玉野さんこういうのほんとうにお好きなんでしょうね)、でもちゃんとそれは1幕目の筋というか物語の中の一要素として織り込まれてる。日替わり無茶ブリコーナーもあるけどそれも流れの中でのものになってる。
(まぁどっちもオーナーの紫吹さんから“テーマ”として与えられるあるキーワードがあまりにも唐突すぎるというか、どこからの逆算かわかりませんがスケッチであり無茶ブリをやるための前フリとしてのものなので、流れ的にはやや強引さはありますが)
そして2幕冒頭もミニミュージカル(?)のような体裁ではあるものの、それもまたちゃんと1幕から引き続く筋というか物語の一要素なんです。

だからここまではほんと「新しい」印象しかなかった。でもそのあと、50音メドレーに代わる出演者の名前メドレー(むりやりすぎんだろw)で一気に「いつもの感じ」に。そして最後まで観終えたらしっかりCLUB SEVENの遺伝子を受け継いだ新しいショーの始まり!!というワクワク感でいっぱいでした。

ていうかもうね、若い!!!!!!!!!!!!!!。

CLUB SEVENは確か大人が楽しめるエンターテイメントショーを目指して始まったとか、そんなような話だったと思うけど、GEM CLUBはまさに原石というか、とにかくガムシャラにガツガツ踊って歌って跳ねて飛んでって感じで、汗のしたたりっぷりがハンパねえ!!。まさに「滴る」ですよ。みんな顎先やら首やら手からボタボタ汗が垂れまくってて、若干引いたほど(笑)。もう誰一人「余裕」なんてない。

10回という年月をかけて完熟したCLUB SEVENと比べてしまうとダンス(パフォーマンス)はともかくとしても歌は結構・・・酷くて、下手というよりも体力が限界すぎて歌(声量)にまで力を回せないといった感じで、だからメドレーの勢いとか迫力は若さのわりにそうでもない・・・というよりもCLUB SEVENの出演者がどんだけすごかったんだ!?ってことを改めて思い知らされましたが、だからこそ、これからの成長がとても楽しみ。

東京楽まで観終えたところで感想を書きたいなと思ってますが、とりあえず今声を大にして言っておかねばならないことがひとつあります。


この植原卓也最高だぜ!!!


誰一人余裕なんてないと書きましたが、決して余裕があるってわけじゃないんだろうけど、タッくんが一番舞台を「楽しんでる」ように見受けられた。
CLUB SEVEN時代、ガウチや相葉っちの「初参加」を見てきたけど、それらと比べてタッくんのナチュラル感、植原卓也を出せてる感は抜群です!!。
もちろんガウチや相葉っちは年上のひとに食らいつく立場だったのに対しタッくんは最初からガウチと相葉っちと同じ「年上チーム」なんでその違いはあるでしょうが、それを差し引いてもタッくんの落着きっぷりはすごいわ。おかげでタッくんから目が離せませんでした。
いや相葉っちも観たけどw。
このあと何度か観る予定ですが(でも当初より大幅に回数減することになりそうです。だってうちにはわんこがいるからー!)、わたしこれ何度観ても相葉っちとタッくんしか見ることができないと思う。後ろの“原石”まで目が届かないというか、手前のキラッキラに目が潰れて後ろが見えないというか、そんな感じ。