『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』第6話

5年経った佐引さんの虚言がダイナミックすぎてワロタw。
小室哲哉のブレーンやってたってのは「虚言」に聞こえたけどボルトに走り教えたのは俺ってのは「冗談」に聞こえたのは佐引さんの『変化』によるものなのだろうか。
小室の時はつっこめない感じの真顔だったけどボルトの時はボルトポーズ決める音を見てへらりと笑ってたし、冗談のつもりだったんじゃないかなーと思うのだけど、だとしたらこの5年の間に佐引さんはやっぱり変わったと思うんだ。
福島に1.2年だか帰ってたと松田美由紀(役名わからん)が言ってたけど、爺ちゃんのために1日だけ田舎に帰りたいと土下座する練に「ずりーなー」って言ってたぐらいだからあの時の佐引さんに「田舎に帰る」とう選択肢はなかったよね、きっと。でも年単位で帰った。それはやっぱり震災が切欠であり理由だろうと想像するのが妥当だよね。佐引さんの田舎がどの程度の被害を受けたのか、そこまではわからないけれど、震災によって佐引さんは変わったんじゃないかな。その証しが『黒髪』なんじゃないかな。
ていうか、前回と今回の間に流れる「5年」という時間の中でいろんな「変化」が描かれていたけど、なかでも一番驚いたのって柿谷運送がなんかマトモな会社になってる!?女性事務員とかいるし会社規模が明らかに大きくなってる!??ってことだったのよね。5年前なんて松田美由紀と佐引さんと加持と練しかいないんじゃないか?ってぐらいだったのに、なんか普通の運送会社になってるじゃん!!(まぁ社長?と思しきおばちゃんが自席で焼き芋食ってるけどさーw)。
これ、佐引さんが心入れ替えて真面目に働くようになったから・・・じゃないかなぁ?。佐引さんひとりが頑張ってどうこうってんじゃなくてさ、かつての佐引さんのような存在ってのは周りの意欲を削ぐわけじゃないですか。どんだけいびられても糞真面目を貫く練みたいな人間のほうが珍しいんであって、普通は加持みたいになると思うのね。そんな人間ばかりじゃ作業効率だって上がらないだろうし、なにより顧客からの評判は悪かろうと。でもそこへ戻ってきた佐引さんが真面目に働くようになって、そこに“震災”という東京の人間であっても実感として理解できる理由があって、であればそんな佐引さんに他の従業員たちが続いたとしてもそれはそんなにおかしな話じゃないと思うの。佐引さんが戻ってきたことで従業員たちの意識改革が起こり、その結果柿谷運送が発展したってのはありえない話じゃないと思うわけですよ。
ていうかさ、わたし前回の感想で佐引さんには帰る場所がないのではないかと書いたんだけど、あるんじゃん!。あったんじゃん!。
結局東京に戻り同じ職場で働いてるけど、でも5年前の佐引さんに戻る場所はなかった(ないと思ってた)けど今はあるということなのではないかなぁ。妻子との関係がどうなってるのかわからないけど、もしもう連絡を取りあうような関係ではなくなってしまったのだとしても、それでも今の佐引さんはもう客の貴金属に手を出すような人間ではないのだと思う。
それゆえにまた違うエロスを放出しまくってるビジュアル最高じゃないですか!!な黒髪佐引さんを見ると、いつかではなく今この瞬間、かつての孤独な佐引さんを思い出してちょっと泣いてしまいそうです。