『お義父さんと呼ばせて』第3話

あれ?1.2話は気楽に楽しめたんだけど、今回はなんかモヤモヤした気持ちにさせられたぞ・・・?。
その理由はたぶん、保っちゃんが「結婚」についてなんにも考えてなかったことがわかってしまったから・・・・・・・だろう。
いや、結婚について考えてないというよりも、美蘭と同じように『今』のことしか考えてないんだなーってことがわかったから。
確か初回で紀一郎が50過ぎの男との結婚なんて「結婚じゃなくて介護だ」ってなことを言ったと思うんだけど、「今」はよくても20年後30年後そうなる可能性は充分にあるわけで、そういうことを考えているのか?ってな話だよね。
紀一郎に家族構成について確認され、70過ぎて一人暮らしの母親がいるけど近所に姉夫婦が住んでるし元気だから大丈夫と答えたけど、今は元気だとしても5年後はわからないし、姉夫婦の家庭事情が変わって母親の面倒をみるどころじゃなくなるかもしれない。そういう可能性がある一方で、美蘭との子供も欲しいと、作るつもりはあるらしいと。しかも美蘭は「今は子供を作ることは考えてないけど、欲しくなったらその時考える」とか言ってるわけだよね?。30前後で産むつもりでいるんだとして、今24だっけ?。ってことは子供を作ろうってなったときに保は55歳とかになってるってことでしょう?。もう定年間際じゃん。子供育てる一方で(金銭面含め)母親の面倒も見ることになるかもしれないわけで、もっといえば美蘭の親、つまり紀一郎たちの介護が必要になったとき協力してほしいはずの旦那の介護もしなきゃならないかもしれないわけでさ、そういうことちゃんと考えて結婚を決意したのか?って話だよ。
ドラマ的にわかりやすく“父親と同じ歳の男”という描き方をしてるけど、年の離れた相手との結婚ってのはそういうことなんだよね。結婚となれば自分と相手だけのことじゃない、お互いの家族も含めての人生になるわけで、そういうの全部ひっくるめての『生活レベル(環境)の違い』をちゃんと認識したうえで結婚したいと思うのか、ってことだよねぇ。
美蘭が「他人に幸せにしてもらおうだなんて思ってない。私は自分で幸せになる」と豪語するのはまぁ・・・お嬢様育ちの24の小娘の言うことだと思えば聞き流せるし、「先のことなんてわかんない。私には今が大事。子供とかそういうことはそういうことになった時に考えればいい」ってのもまぁ美蘭の立場からすればそんなもんだろってなもんだけど、保っちゃんまでそれに乗っかっちゃダメだろう。美蘭の「今」と保の「今」は違うんだってことをわからせなきゃ。それは保っちゃんがすべきこと、しなければならないことだと思う。そのうえでの「結婚させてください」だよね。
“父親と同じ51歳”という年齢だけがネックになるのかと思いきや、今回で若い女にいいように引っ張られてるだけの愚かなオッサン・・・ってな感じに見えちゃたんだよねぇ。
美蘭のほうも、保っちゃんには父親は75歳、両親には付き合ってる相手は26歳だとか嘘ついてたわけでさ、加えて「今が大事」とか「自分で幸せになる」とか言われちゃうとさ、これで保っちゃんと結婚できたとして、数年たったら「好きな人ができたの」なんつって離婚届置いてさっさと出て行きそうな感じしまくりなんだよ。あの時は保っちゃんのことが好きだったけど今はこの人が好きなんだもんとか言いそうな感じしかしない。
そういう現実的な視点を抜きにしてみればエンケンさんと篤郎のバトルとか面白いんだけどさ、紀一郎が反対する理由にそういうものが含まれるだけにそれを排除して見るってのも難しいわけで、そこいらへんうまいこと料理してくれるといいんだけどなー。保っちゃんを応援できないと紀一郎とのあれこれを素直に楽しめないんだよー!。
ていうか一番ダメなのは砂清水さんですよ(笑)。なんのために存在してんだよコイツ(笑)。