家康と昌幸の遣り取りはまさに狸同士、食えない者同士の駆け引きで、ものすごい緊迫感だったわー。あの場に居た者のなかでどれだけの人間が二人の駆け引きを理解できていたのだろうかと思うとゾクゾクするよね。
でも二人が作ったピリピリとした空気感をブーツを鳴らす足音とともに現れた吉田鋼太郎の織田信長が一瞬で上回ったというか、我が物にしたというか、出オチ感ハンパねえ(笑)。一瞬で「(あらゆる意味で)こいつヤベエ」感をこれだけの説得力でもって出せるのはやはり吉田鋼太郎という役者だからこそですわ。
・・・・・・フリフリ襟のシャツとブーツ・・・・・・・・・見せたかったんだろうねえ(笑)。
(てかこれ、その直前に裸足で直角に歩く信忠の足元を映したのが効いてたよね。信長の異端っぷりもだけど、信忠の人間性もこのワンカットで伝わってきたもん)
その後、信繁が偶然目的してしまった信長による光秀打擲シーンも“なぜそんなことになっているのか”ということを一切描かなかったので(信長の「何をした!?何をしたっ!??」ってな台詞でわかる(知ってる)人はわかるけど)、視聴者にとっても信繁同様にウルトラポカーンからのあのひとやべーよこえーよ(ドン引き)状態でしかないんだけど、でもなんかこのひとやりそうじゃん?w。真田からみればどんな理由でボコられてたのかなんてことはどうでもいいわけで、だからそれを描く必要ないんだとして、真田とか関係なく『部下をボッコボコにする織田信長』だけを見ても「ああやりそう」って思えるじゃん?w。これが説得力というものだろう。
まさか出演時間・台詞量共に信長<信忠になるだなんて思ってもみなかったけど(それも大河で、それも本能寺回で)(今回も玉置玲央くんの信忠は生真面目凛々しくて素敵だったー!)それでもしっかりと鋼太郎さんの織田信長を見せてもらって満足であります。
それはそうとして、これだけは書き残しておかねば。
信長にボコられた光秀を解放する家康の図、なんであんな御耽美映像にしたよ!??(笑)。信長に打たれてる光秀が若干嬉しそうに見えたこともあって(だから信長も最終的にドン引きしてたのかとw)、そうとうおかしな映像になってたわよ!??(笑)。こんな映像見せられちゃったら『真田丸での本能寺の変の“理由”は信長様への想いを募らせたヤンデレの暴走』ってことで記憶しちゃうんですけどw。
家康相手に一歩も引かないどころか互角以上に渡りあい、気迫(ってマジかよw)で信長にも面構えを認められた昌幸でしたが、なんとか信長の傘下に入れたものの大事な城を取られてしまって悔しいと、立場弱いってこういうことなんだよなと、叔父上ごめんなさいと、そう素直に心情を吐露する場面はよかったなぁ。ここまで酷いことしか言ってなかったw昌幸だけど、弱音じゃないけどこういう面を見せてくれるとホッとする。
そして信幸が今回もイイ奴すぎて泣けるわ!。姉と弟のコントに助力してくれる信幸イイ奴すぎてほんと泣ける。
きりたんぽ?かなんか食べようとしてアチチッ!→口を冷やすべくお水飲んでたら不審な行動を取る姉上を目撃→女子会ですがなにか?
ってこれだけだったら扱いが不憫すぎて切なくなるところだけど、そこから『何も言わず』弟が姉夫婦のために何をしようとしているのか察してフォローしてくれる兄ちゃんってので思わず「兄ちゃんんんんんんんんっ!!」って声出しちゃったよね(つーか、おばあ様は信幸の声聞こえてたのかよw)。真田家嫡男としての対面、建前、そういうものと、家族を想う本音のせめぎ合いはきっとすごくあると思うんだ。そしてそれを誰にも言えない。それでも今のところ、葛藤やらなにやらに対し真摯に向き合う昌幸兄ちゃんの誠実さが光ってる。兄ちゃん光ってるよ!。
次回伊賀越えかー!。わたし史上ここまで逃げる途中で○んこ漏らすのが想像できるというか似合うというか、その説がしっくりハマる家康はいなかったんで、内野家康がどんだけすごい伊賀越えを見せてくれるのかクッソ楽しみ(笑)。