『ちかえもん』第1話

なにこれすっごい面白い。
こんなものをタダで見ていいんですか・・・・・・?。
演出とか照明とか美術とか脚本とか、そういうものの技術的なことはまったくわかりませんが、そういうもの全てによって作られる世界観が楽しくて、なんか舞台か映画を見てるような気がしちゃって観終った瞬間この素晴らしい画面にお金払いたい!!!と思ってしまった。
遊郭のセットの見事さなんだこれ。万吉が渡し船に乗ってる夜のシーンの猥雑な美しさとかなんなのこれ。
いやあ・・・面白い。初回は登場人物の顔見せと主人公の現状含め舞台(時代)説明、そしてちかえもんこと近松門左衛門と謎の男・万吉との出会いを描いた云わば序章だろうに、それでこれだけ面白いって、登場人物たちがどいつもこいつも早くも魅力ぷんぷんって、物語が展開していくこれからはどうなっちゃうんですか!!?お金払わなくていいんですかっ!!??。
ていうかとにかくもう松尾スズキだよ。松尾スズキのぼやきをここまでうまいこと物語に活かすとか誰の仕業だよ。
一見ただのおっさん、二見しても三見してもただの初老の脚本家(スランプ中)なんだけど、でもなんだろう・・・なんだろう?なんか可愛いよね。
このひとが「近松門左衛門」なんだとわかって見てるわけだけど、後世まで名を残すとかそういうの関係なくなんかめんどくさい可愛い。万吉が目をつけるのもなんかわかる(笑)。
松尾スズキ青木崇高を筆頭に、松尾スズキ岸部一徳松尾スズキ山崎銀之丞松尾スズキ高岡早紀松尾スズキ富司純子。どこをとっても面白いやらありがたいやらでどうしていいかわからなすぎて軽くパニックになったわよ!!。
ていうかていうか、松尾スズキ北村有起哉
松尾さんと有起哉がこういう関係性でガッツリ芝居するだなんてまさに夢すぎるし、有起哉の義太夫とか完全にわたしの処理能力を超えてた。
確実に声キャスティングでしょうが、キャスティングしたほうもされたほうも見事すぎてだからお金払わせてください!!!!!!!。