住野 よる『君の膵臓を食べたい』

君の膵臓をたべたい

君の膵臓をたべたい

言ってしまえばよくあるボーイミーツガールであり、よくある闘病モノでしかないのに、なんでこんなに話題になってんだろう・・・?と思いながら読み進めてたんだけど、最終的に私ダダ泣きしました。電車の中で。
繰り返すけど、人付き合いが苦手というか人と関わることから逃げている少年が少女と出会い、病気だという少女の“残りの時間”を共に過ごすことで変わっていく、変わったことに気づくというただそれだけの話なのに、そういうのむしろ嫌いなはずなのに、なぜだか泣けて泣けて仕方がなかった。
でもそれは同情や憐みの涙ではなくて、少女と出会い変わることが出来た少年を祝福する涙であり、人生を賭けて少年を変えた少女を讃える涙だと思う。あとまぁ自分で思ってるよりも私の心はお疲れ気味なんだろう(笑)。
そんなわけで、その手の話ではありますが後味は爽やかで、前向きです。
これたぶん映画化されると思うんだけど、今の!今現在この瞬間の高杉真宙くんに少年役をやってもらいたいー!!。