ドラマスペシャル『緊急取調室〜女ともだち〜』

“ゆき”繋がりを狙ったのかどうかわかりませんが、この関係性で斉藤由貴松下由樹ってのはなかなか絶妙なキャスティング。
斉藤由貴が演じた役がもっと華やかというか、それこそ藤原紀香とかさ、いかにもな感じの人がやってたらおそらくこの一度目のどんでん返しの効果はだいぶ薄れていただろうし、松下由樹が演じた役がもっと幸薄そうな、押しの弱そうな人がやっていたら二度目のどんでん返しがもっとこう・・・湿っぽいものになったと思うのよね。
それに良くも悪くもどっちもどっちな感じがあるじゃないですか。かつてはかたや主役タイプかたや裏方タイプだったようですが、おばさんと呼ばれる歳になったら傍から見ればどっちもどっちだなと、そこいらへんが結構リアルでよかった。
それに斉藤由貴の魅力である浮世離れした感じが「友人に人殺しの罪を被らせ、その友人からの手紙でじわじわと壊れていってる女」のソレとして合ってたし、松下由樹の隠しきれない強さであり強かさは天海祐希の相手として負けてなかったし、もちろん二人の本気演技もさすがの安定感で、連ドラで作ったチームワークで男たちが土台を支え、そのうえでぶつかり合う三人の女達ってな構図はなかなか見応えがあった。
というわけで、哲司ってやっぱカッコいいわよね!!!(唐突w)。
それを再認識できるありがたいドラマであった。
かみのけがなくてもずるずるの恰好しててもチャーミングであることは確かなんだけど、でもスーツビシっと着こなして髪のある か み の あ る 田中哲司はカッコイイ。
そんな哲司と大倉孝二バチバチと火花散らすとかこれぞわたし得で、相変わらず遺影の眞島さんは素敵だし、もう一度言うけど大変ありがたいドラマであった。
ていうかまさか四方堂亘斉藤由貴の事後を見る日がくるとは思ってもみませんでした(笑)。