『リスクの神様』最終話

最後にオフ姿の坂手が素敵だったことと、結城のアクションを見られたことはよかった。
一線を退いたことでかえって色気が増した坂手も“女性の口を背後から塞ぐ”のに同じ身長だった結城くんもすこぶるよかった。
特殊警棒を伸ばすのがどうみてもチンピラでしかなかったことも含め(笑)。階段から突き落とされた恨みとばかりにボコりまくる様がガチの泥臭さ(笑)。
サンライズ本社が抱える秘密それ自体はなるほどねーと思えるものだったし、真実を暴くにあたっての神狩の関わり方(関わらせ方)も面白かったんで、これを全編通してしっかり描けばよかったのになぁ。で、西園寺と父親の関係と、神狩と母親の関係を軸にして、財部さんと坂手の関係性や西園寺との出会いを含めた種子島と結城の背景なんかをじっくり描けばもうちょい楽しめる作品になっただろうに。
いや本心としては非合法なことでも構わずやっちゃうつっつん率いる探偵たちの話とか、そういうベッタベタな設定でこのひとたちのガチ演技バトルが観たかったんですが。
これまでだったらそんなのただの願望でしかなかったけど、こんなキャスティングを実現してくれちゃったせいでそれは“逃してしまった魚”になってしまたわけですよ。そしてその魚はきっともう二度と捕まえることができない。脚本や演出に多少の難があったとしてもこの人たちならば自力でなんとかできたでしょうが、この人たちをもってしてもこの結果にしかならなかったほどの脚本と演出だったこと。それが心底悔しい。