『仮面ライダードライブ』第44話「だれがハートを一番愛していたか」

蛮野の策略で犠牲になろうとしているメディックの名を悲痛な表情で叫ぶハート様をみて
「やはり、彼女は貴方の宝、なのですね・・・ハート」
そう呟いたブレンさん。するとメディックに送られていた謎ビームがブレンさんに移行する
「お忘れですか、蛮野。私の名はブレン。頭脳。あなたの仕組みに逆らうそれなりの知恵があったということですよ」
メディックが受けていた苦痛を自らが引き受け絶叫するブレンさん
ブレンさんの名を呼ぶハート様とメディックに、「馬鹿なァッ!」と叫ぶ蛮野
「ハハハッ・・・よかった。正気に戻りましたね、メディック。プログラムごと貴女の負担を私に移せば意識も戻ると読んでいました」
「なぜですのっ!?あれほどあなたに、酷い仕打ちをした私のために」
「知りたいのはこっちですよ。あんなに妬んだ貴女を。・・・多分、貴方の一途な想いに共感したのかな」
「ブレン・・・」
「それに、ハートが一番愛している仲間は・・・貴女だ。彼の笑顔を、取り戻したかった」
「お前・・・それでわざと・・・蛮野に従ったフリを・・・」
「ええ。いいアシストだったでしょう?」
ずるずるとボロボロの身体を引きずりながらブレンさんに必死で手を伸ばそうとするハート様
「やはり、私は、優秀で、誠実で・・・・・・」
ハート様の手がブレンさんの首元に届いた瞬間
『優秀で、誠実で・・・・・・・・・』
湖の水面が凪ていくのと同時にブレンさんの身体が朽ちて・・・・・・


あんなに妬み憎んだ女だというのに、愛するひとの笑顔のためならその女の身代わりになることを選んだブレンさん
ハート様が一番愛している仲間はメディックだとしても、だれがハート様を一番愛していたか?
それは間違いなくブレンさんです
それなのに、ハート様はブレンさんが自分を裏切ったと思っちゃったんだよね・・・
他の誰がハート様を裏切ったとしても、ブレンさんだけはぜったいに裏切らない
ハート様だってそう思ってたはずなのに、どうして信じてくれなかったんですかハート様
たぶん、たぶんだけど、メディックの身代わりになると決心したブレンさんの背中を最後に押したのは、ハート様が「裏切られた」ってな顔をしたことだとおもうよ?
ブレンだけは俺を裏切らないと、そう思い続けてくれなかったから・・・ってのは、きっとあったとおもう
でも、それでもハート様のために、ハート様の笑顔を取り戻すために、死ぬことを選んだブレンさん
メディックを取り戻せたとしても、その代わりにブレンさんが死んでしまったのではハート様が笑えるはずないのにね・・・
だからこそ、そういう思いを振り切るために、「冷徹な機械に戻る」必要があったのだろう
たとえハート様が信じぬいてくれなかったとしても、それでもブレンさんはハート様のために命を捨てることを躊躇わなかった
なんて愚直な愛なのだろうか


最期までハート様への愛を貫いたブレンさんに心残りはないだろう。
ブレンさんが立派な死に様を見せてくれたので、わたしももう思い残すことはありません。
(そういう意味では、ブレンを信じぬいてやれなかったハート様はいま後悔やらなにやらでいっぱいなのでしょうね。だからこそ、あんなにも・・・鬼気迫るという表現でいいのかなぁ?もう最っっっ高にカッコいい顔で「こいつだけは、お前に倒させない。蛮野は・・・俺が倒す」と言ってくれたのだろう)
とか思ったら、次回はチェイスかよー。
いやでも「仮面ライダーチェイサー 死す」であって「チェイス 死す」じゃないからね。免許の名前「チェイス」だったし、まだわかんないよね!。
とにもかくにも「俺はロイミュードに同情なんかしない!そう思ってた。今は、超頭にきてんだよ!!」と、剛にそう言わせたことが次回どんな意味を持つのか楽しみです。