『ホテルコンシェルジュ』第6話

ちゃんとした脚本で、夏菜と若村様が本気でぶつかりあう作品を観たい!と思ってはいましたが、うん、これじゃないわ。
主題がそっちではないってことは解るんだけどさー、指輪盗難騒動の収拾の仕方が酷すぎて。
嫉妬という悪感情かと思っていたらちょっとためしに嵌めてみたら抜けなくなっちゃったというズッコケ真相だったのはいいとして、なぜ夏菜に対する謝罪の言葉がないのかなー。ちゃんとした謝罪じゃなくたっていいんだよ。黒田福美に「あの客室係の女の子にも謝っておいて」と一言言わせるだけでいいのになぜそれをしないのか。
それから主題である三浦理恵子のほうもホテルに勤務してたんならホテルで自殺者が出るだなんてホテルにとっちゃ致命的だってことぐらい分かってるだろうに、何考えてんの?って話だろ。
以前勤めていたホテルでは誰も信じてくれなかったけどフォルモントは誰一人疑ったりしなかった。
過去が理由で感情を表に出さない(出せない)人間になったのかと思いきや、これが本当の自分だと言えるようになった。
夏菜の話として、これは悪くなかったと思うんだよね。笑顔が苦手な人間がそもそもホテル勤務を希望するか?ってのはまぁ・・・それとして。
夏菜の過去を描くにあたり三浦理恵子を用意して、そういうことがあったけど最期に夏菜に謝罪したかった、それもいい。
でも自分の現在に絶望して死のうとしたところへ夫がやってきて抱きしめられてめでたしめでたしって、このオチがなんか・・・しっくりこないんだよなぁ。
夏菜にとって三浦理恵子は“いい先輩(上司)”って存在なわけだよね?。三浦理恵子の教えは今の夏菜の糧になってると、そういうことなわけじゃん?。
であれば、夏菜と“今の仲間たち”との関係を見て、今度は私も信じあえる仲間を見つけたいと、そんな仲間とともにバリバリ働くわ!って、そっちに進んだほうが気持ちいいと思うんだけどなぁ。
ていうか以前も妊娠が発覚→やっぱり妊娠してなかったで破談騒動ってなことがあって今回は子供を産めないからと離婚されるってさぁ・・・女優が主演のドラマで(そういうテーマの作品じゃないのに)なんでそう微妙なネタばっかなのかなーという気がする。そんでどっちも夫に抱きしめられて元サヤってなオチなんだもん。このドラマにイマイチ爽快感がないのはそういうところに理由があるんじゃないかなぁ。