『手裏剣戦隊ニンニンジャー』忍びの21「燃えよ!夢の忍者野球」

これもっと早い段階、10話ぐらいまでにやればよかったのになーとか思いつつも、ただ単に怪人を倒したことで自動的に夢を取り戻すのではなくその前で「楽しさ」を体験させたうえで改めて夢が戻ってくるってあたりが今回はそんなに悪くないんじゃないかと思ったら、最後のやりとりでやっぱり駄目。
夢を取り戻した野球少年とスターさんのやりとりを見聞きして、天晴が「ラストニンジャになりたいという自分の夢だけでなくみんなの夢を守るってことなんだな」ってところで終わっておけばよかったのに、なんでそのあとで「タカちゃんの夢が守られてよかった」って『天晴の話』にしちゃうの。それを言うなら「タカちゃんの夢が守られてよかった」からの「自分の夢だけでなくみんなの夢を守りたい」だろうが。たったひとつ台詞の順番を入れ替えるだけで印象がグッとよくなるのになぜそれをしないのか、心底疑問だわ。
あとこれはちょっと歪んだ見方すぎるだろうけど、一番明確な夢であり目標を持っていると思しき天晴から「ラストニンジャになる」という夢を取り上げたらこういう人間になるんだなーと。目的はわからずとも戦えと言われれば素手で戦う意志はあるってのはいいとして、労働意欲があっても天晴に出来ることはせいぜいが肉体労働ぐらいなんだよね。肉体労働が悪いというわけではなく、他に出来ることがない。それが天晴の現実なのだろう。ラストニンジャになると決め、修行しかしてこなかったのは天晴自身の選択なんだろうけど、なんかちょっと・・・それでいいのか好天さんに旋風さんよ?という気がしなくもないです。