- 作者: 降田天
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2015/01/09
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (10件) を見る
第13回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作です。
巻末の選評でも書かれてますが、ちょっとミステリーを読む人だったら(それこそ「このミス」のランキングを毎年チェックしているような人だったら)章が変わった瞬間にどういう構造か、どういうトリックか“解ってしまう”と思うんだけど、読みどころはそこではなく、これまた選評で言及されてましたが前半の不自然さというか、さすがにこれはどうにもならんだろうと思った展開をどう処理するのか、そこにあると思いながら読み進めたのに、具体的な行動が読者(私)を納得させてくれるようなものではなくてガッカリしかけたところで本当の『真相』が明かされる・・・ってな展開で、展開自体はありがちだし、その真相も予想(想像)の範囲なんでそういう意味での驚きってのはないんだけど、ありがちなりに最後の瞬間までしっかり読ませてくれたので次作に期待。