綾崎 隼『レッドスワンの絶命』

レッドスワンの絶命

レッドスワンの絶命

高校サッカー界の名物監督(前時代的ワンマン監督)が高齢と体調不良と成績不振を理由に退任することに。部員たちが混乱する中、後任には副監督だった女教師(県内では有名な名家の娘で美人)が就任する。部員たちがお飾りだと思っていた彼女は、実は秘めたる野望の持ち主だった。多くの部員が退部するが、残った部員たちは新監督とともに新生レッドスワンとして活動を再開する。
サッカーファンタジー青春小説と言えばいいのでしょうか、お金持ちの娘である若くて美人の女監督に率いられ新潟県内では古豪と呼ばれるものの全国では弱小でしかない高校サッカー部がインハイ出場権を目指す物語です。
表紙を見れば一目瞭然でしょうが、登場人物みんな結構な高身長イケメンです(笑)。しかも舞台となる高校は県内有数の進学校で、学年の成績トップスリーがサッカー部だなんて、こんなチームがあったらたとえ地方の高校だろうが(ミーハー)サッカー女子は見逃さないよ。確実に私は見逃さねえ。
と思いながら読み進めていたらやっぱりそういうことになって納得(笑)。美人監督はマスコミによって世に出たのに対しその隣の美少年は自然発生的に、つまり目敏い女共によって速攻発見されるあたり超納得(笑)。
この作者さんの作品って確か1.2冊読んだ記憶があるんだけど、特に惹かれるところもなかったんでそれ以降読んでないのですが、なにやらこの作品の中で出番は少ないものの結構いい感じの印象だったキャラクターが他作品ではメインを担っているらしく(ノーブルチルドレンシリーズというらしい)、そういうことなら改めてちゃんと読んでみようかなーと思ったんだけど、なにやら現代版ロミオとジュリエットだそうで、あー・・・私それ無理だわ・・・。