『仮面ライダードライブ』第26話「チェイサーはどこへ向かうのか」

初回冒頭で描かれた半年前に起きたとされるグローバルフリーズはまさに世界規模での大惨事に見えたのに、その原因と思われるロイミュードについて警察が懐疑的どころか全然信じてないことや「どんより」が発生したら警察に連絡しろという主旨のポスターが署内の至るところに貼られているというのに警察という組織内ではその対策にあたるための特状課がないがしろにされていること、課長という管理職にありながら本願寺が職場にいないことがある(印象としてはいない方が多いんじゃないかとすら)こと、これまで疑問に思っていたことについて今更ながら説明がなされました。
前者は警視庁の監督官庁(なんだよね?)にあたる『国家防衛局』なる組織による情報管理によるもので、後者は警察の上層部がロイミュードと“グル”である可能性を鑑みて秘密裡にドライブシステムを運営すべくお偉いさんの接待(根回し)していたからだと。
さらに、新たな捜査一課長による特状課に対する明らかな敵意・妨害行為に対し、本願寺課長は泊進ノ介が仮面ライダードライブであることを公表したほうが、特状課の存続を含め今後の活動においてメリットが大きいと判断したと。
うん。とりあえず納得。
で、新たな情報としてその国家防衛局長官・真影壮一がロイミュードの「001」であることが明かされたと。
そしてそんなこと全然知らなかった(そういうことなら現さんの先輩話の時にでも「泊・・・おまえもしかして」とかなんとか仄めかしておけばよかったのに)けど進ノ介の父親が警視庁内では知る者がいないほどの刑事で、その死にロイミュード001が関わっている可能性があり、そのことに本願寺課長とクリムちゃんは気づいていると。
加えて真影の指示で特状課並びに仮面ライダードライブである進ノ介を“監視”する捜査一課長の仁良は進ノ介の父親に対し悪感情を抱いているらしいと。
ようやっと主人公が「警察官」であるという設定が活かせる話になりそうで心底嬉しいです(もう手遅れだろとは言わない方向で!)。
でも新たな疑問が。疑問というか、漠然と考えていた時系列がどうやらそうではないっぽいぞ。
わたしの脳内ではベルトさんの情報提供によってなんたら博士がロイミュードを造ったのってさほど前のことじゃなかったんですよ。
整理すると、
なんたら博士がロイミュードを造った→自我を持ち人間に反旗を翻した3体のロイミュードがクルム・シュタインベルトを殺害→それに対抗すべくベルトさんになったクルム・シュタインベルトはロイミュード000をプロトドライブとして改良→グローバルフリーズ発生
ざっとこんな感じですよね?。
わたしはロイミュードが造られてからグローバルフリーズの間ってせいぜい2.3年のことだと思ってたんですよ。少なくとも10年単位の話ではないと。
進ノ介父の死に今や長官となったロイミュード001が関わってる(かもしれない)ってことは、進ノ介が中学生時代には既にロイミュードが活動してたってことだよね?。関わってるにせよそうでないにせよ、ベルトさんが“その可能性を考えている”ということがその時点でロイミュードが存在していたという確証になる。ということはクルム殺害はさらにそれ以前のことになるわけで、そんなに長い話なのコレ?と。
なにやらクリム博士が殺害されたのは15年前だと劇中で説明されてるそうですが(全く記憶にないわ・・・)、プロトドライブがいつ頃完成したのか知らんけど(確たることとしてはグローバルフリーズ時(半年前)には完成してた&その時点でドライブシステムは未完成ということだけ)今のドライブシステム&マッハシステムは15年以上(生前から研究してたわけだから)もの年月をかけ研究し続けた成果だということなんですよね。
そのわりにはりんなさんバカスカ新アイテム造ってくれちゃってるけど(開発ベースがしっかりしてるから、りんなさんの発明はそこから派生したものというかアレンジしたものというか、そんな感じなのだろうと脳内補完しますね)。
正体バレからの新たな展開はこれまでと比べればずっと興味をひかれはしますが(特にハート様に気にいられたい一心でロイミュード001に近づいたブレンさんの今後!)(次回いきなり膝抱えて怯えてんだけどw)、でも26話まで見続けて、ここでこう・・・スケール感(観)の修正しなくちゃならないのはちょっとなぁ・・・。まぁここ2.3年の話だと思ってたってのはわたしの勝手な思い込みだったということになるわけだから、そこは大人しく修正するけどぉー。


ハート様と進ノ介による『チェイスの奪い合い』はたいへんよろしかったです。
チェイスを取り戻しに来たんだから、誰のために戦うべきなのかと悩むチェイスが『ハートを守るために仮面ライダーを攻撃した』時点でやはりチェイスは俺のモノだっつって手首をぎゅっと握って強引に連れ去ってしまえばチェイスは逆らわなかった(逆らえなかった)だろうに、ついハートを守ったもののなおもウジウジと悩むチェイスにお前の好きにしろという言葉の代わりにバイラルコア渡して去っていくハート様チェイスが下した「人間側につく」という結論を、「仮面ライダーチェイサーの存在を」黙って受け入れてくれるハート様
仮面ライダーチェイサーによって「友達」が倒されるのを見守り、仮面ライダーとなったチェイスに「さらばだ、友よ」と別れを告げたハート様は、いつかこんな日が来るんじゃないか、と思っていたんじゃないかなぁ。仮面ライダーになった「友」を見下ろす寂しげなハート様に、ハート様にとってやっぱりチェイスだけは他のロイミュードとは違う存在だったんだろうなーと。こんなハート様をブレンさんが目撃しなくてよかったです・・・。