『花燃ゆ』第9回「高杉晋作、参上」

雰囲気ってかイメージの方向性は間違ってないとは思うものの(久坂に比べればね・・・)、高杉晋作役としてどうこう以前の話として高良くんって時代劇あってないんじゃないかなぁ?。着物姿が全然キマらない。着崩してる部分があるにせよ、見るからにだらしないんだもん。肩から上のアップはいいとしても引きで全身を見ると(立ち姿)ガッカリしちゃう。着慣れてないからってんじゃなく着物が似合わない体型なんじゃないかと。
でも晋作と敏三郎を重ねて描いたのはよかった。こういう形で杉家の人々を絡ませ描くってのが理想の形じゃないかなぁ。“有名人”の原点の描き方としても一般人とシンクロさせることで共感できるし。
でもお坊ちゃま中のお坊ちゃまである晋作と貧乏侍の三男で口が利けない敏三郎が「同じ」であるという効果を超える関係性が他にある(作れる)とは思えないわけで・・・・・・(敏三郎は「もう男だ」ってのはつまりそういう意味なんですか高杉さんっ!??w)。
ていうかやっぱ吉田松陰高杉晋作というスターがいるというのに主役がおにぎり係って、どう考えてもおかしいよね・・・・・・・・・。
結構な冒険譚を世間話テンションで語り合う寅次郎と梅田雲浜とか面白いのに、そこよりも金がないっつってるのに他人様の御宅に出向いておやつ作るシーンのほうが尺取るとかさ・・・・・・。
寅兄にちょとずつでいいから食費徴収してもらえないか?とおねだりしてたけど、別にあそこに集まってる人らはおにぎり目当てじゃないと思うのよね。最初はそうだった(それに釣られた)にせよ今は吉田寅次郎という人物と共に学ぶために集ってるのだと。であれば昼食は持参してもらって、夜遅くまで議論が続いた時だけ希望者に夜食を出すぐらいでいいんじゃないの?と。でもそうするとおにぎり係の出番が削られるってなことでしょ?。本末転倒じゃないけどなーんか歪んでるよね。
つーか食事提供に苦心する文をみてちょっと畑手伝ったら貰ったから(と言いつつ足が汚れてる)とか言いつつ野菜持ってきた人はこれもう文に気があるんだろうけど(ブスだから結婚したくないという史実を照れ隠し的な意味での「お前みたいなブスと結婚なんかするかよ」ってな感じにするんだろうね・・・)、そっちはもうどうでもいいとしてそこに晋作を絡めんじゃねーよおおおおおおおおおお!。久坂と高杉は純粋にライバルで親友な関係性であってそこに女が介入する余地なんかねーんだよ!!!。一万歩譲っても晋作に久坂が嫉妬するのはない。ないわー。
そしてこれが一番ダメージでかいんだけど、いよいよ松下村塾が始まったら伊之助のいらない感が凄まじい・・・・・・。今回は寅次郎への批判回避のために野山獄の囚人解放を進言したけど、伊之助が言いだしたことはともかくとしてなんで椋梨が納得したんだと。そこに何らかの思惑があるんだろうってことはわかるけど、とってつけたように挿入するだけだから思惑の欠片を見せることもなくテンポ乱してるだけってな結果になっちゃってるのが辛い・・・・・・。
劇団ひとり演じるよだれ垂らした小汚い男が初代総理大臣になることを今はまだ知る由もないのはよーっくわかりました(笑)。