真保 裕一『ダブル・フォールト』

ダブル・フォールト

ダブル・フォールト

タイトルはテニスでサーブを2本続けて失敗する行為のことで、新人イソ弁が殺人事件の被告人の弁護をすることになる物語でこのタイトルがどういう意味を持つのかと思いきやなんかよくわかんなかった・・・。最初のサーブで失敗しても、次にまた同じミスをしなければ試合は続くし勝利の道も見えてくるってことなんだろうけど、何に対する“最初のサーブ”であり“次の一球”なのか、私には「被害者の娘」に対してとしか読めなくて、そういう話が読みたかったわけじゃないんだけど・・・感は否めない。
ていうか作中で主人公の友人弁護士も言ってるけど「被害者の娘」の年齢と容姿が関係してるんじゃないのぉー?と思わせちゃうのがな。これが40代の髪ふり乱したおばさんだったら果たしてここまで入れ込むか?とか思っちゃうともうダメですよね。