『仮面ライダードライブ』第17話「デッドヒートを制するのはだれか」

10話の仲間を守るためにデッドゾーンに突入したハート様と相討ち覚悟でそれを止めようとする進ノ介ってのはドライブ屈指の回だと思うわけで、それなのにデッドゾーンに対抗するために開発したデッドヒートの暴走を霧子がキックで止めるというギャグ演出にするかー。ハート様があれだけ暴走し、進ノ介が命を賭けて受け止めた「力」が、マッハに必殺技ぶち込んでもらわなきゃ止まらないほどの力が生身の女のキック一発でどうにかなっちゃうとかさー、ドライブシステムって装着者のメンタルが結構影響するみたいだから、そういう意味ではあの時と今回とじゃまぁ本気度が違うってなことなのでしょうし、暴走してるとはいえハーレー博士が「完成」というからには暴走度合いもそんなでもない(制御可能)ってなことなのでしょうが、それにしたってなんかちょっと・・・これけっこうダメージでかいんですけど。
仮面ライダーがなかなかやるもんだからハート様ってば上機嫌でしたが、この先どれほど熱い好敵手とかいて友と読む的な展開があるにせよ、女のキックでどうにかなるようなものなんだと思うと確実に萎える。
それから、日曜朝の子供番組(親も見てる)で結婚したい女性の心を利用し操り仮面ライダーの動きを封じる人間楯とするってだけでもギリギリだと思うのに、女たちの身体に爆弾巻きつけて自爆させようとするってのはさすがにマズイと思うの。どうしても必要な展開ならともかく、今回はまったくもってそうじゃない。なにを考えてこんな無神経な描写(演出)にしたのかと。
あとブレンさんはさすがにちょっとやりすぎ(やらせすぎ)。仮面ライダーというコンテンツにおいてはネタキャラって作ろうとするものじゃなく作られるものだとわたしは思います。


モロモロの事情を理解してるはずのりんなさんがやるべき仕事よりも婚活パーティを優先した理由は意外性こそないもののそれなりに理解できるものだったのは良かった。写真にロイミュードである主催者とりんなさんの“理想の男”が一緒に写ってる→そもそもりんなさんの“理想の男”が自分たちに見えるのはおかしい→あいつはロイミュードじゃないってな論理も納得だし。
まぁさくら姐さんと蒼太のケースのように突然行方不明になったのではなく「女よりも研究が大事だ」というはっきりとした理由とともに振られたわけだから、そのあと連絡がつかなくなったにせよロイミュードに交渉を求めるという無謀なことをしようとするほどの“過去”じゃないってのはあるし、そもそもきーくんがりんなさんがそこまで想うほどの男じゃねーだろってのはあるけど、女心ってそんなもんだったりするしね。
でも今回のロイミュード、『声で女を操る』というぐらいだからイケボの人を使ってほしかったなぁ・・・。変身前は胡散臭い派手さがあって実際に演じられた俳優さんでいいんだけど、変身後は低音美声の声優さん(いろんなしがらみ無視して言うならば速水奨様とか!子安さんとか!)にやってほしかったなー。
あ、そうそう。ロイミュードが複数の人間をコピーできるっての、今までに出てることだっけ?。これ覚えておいたほうがいいっぽいよね。