田中 啓文『侠飯』

侠飯 (文春文庫)

侠飯 (文春文庫)

就職活動中の主人公が自宅の前でヤクザ同士のドンパチに巻き込まれヤクザを家に匿う羽目に。翌日からヤクザは新しい冷蔵庫と調理器具を勝手に持ち込み次々と(ネットで)食材を買い込み調味料を揃え食事を作り主人公も御相伴にあずかることに・・・ってな話で、ヤクザの子分や主人公の友人が出入りする中ヤクザの兄貴がご飯を作ってくれるというだけの短編集です(笑)。物語としてはちゃんと主人公の成長が描かれヤクザのほうにもオチがつくんだけど、でもやっぱりただご飯を作って食べてるだけのお話です(笑)。
私は基本食べることに対してあまり興味がないものの作ることは好きなのでフムフム頷きながら読みましたが、一番「おおっ!」と思ったのはチリのコノスルワインを呑んでるってなくだりでした。私もコノスル大好きでデイリーワインとしてはコスパ最強!だと思っているので、さすが田中さんだなと!!(←自慢げ(笑))。