『ゴーストライター』第3話

自らの出世のために二人の女を手玉にとる田中哲司の悪い男っぷりったらどうよっ!?。
自分から出版を持ちかけておきながらリサには由樹が自分から出版を条件にしてきたと言う哲司は、リサの罪悪感を軽くするためとか発奮させるためとか、それから川原由樹という才能をキープしておきたいとかいろんな思惑があるのでしょうが、いやあ・・・たまらんなこれ。どれほどの思惑があろうとも最終的には全て出世という己の“欲望”のために違いないわけで、女に上手いこという時の声音があきらかに騙そうとしてる男のソレで、そこがたまらなくエロい!!。
そして母親の“言い訳”を聞くだけ聞いてそれに何か応えるでもなく“母親の代わりに”身の回りの世話をしてくれている家政婦に向かってご馳走様といってニッコリ笑った高杉くん。この全く目が笑ってない、心無い笑顔はすごいわー。なんでこんな空虚な笑顔が出来るのだろうか。そしてなにがすごいってその笑顔が可愛いってことなのよお!。
・・・というお目当てのこと以外、本筋に関しては感想として残しておくようなことはないんだよなぁ。
と言っても決して面白くないからではなくその逆、面白くはあるんだけど、その面白さは言葉にしたいものじゃないのよね。なんていうか、息子とのこと、そして母親とのことを含め、リサの行く末を物陰からじーっと見ていたい感じと言えばいいかなぁ?。黙ってのぞき見してる感じなんですよね。「どうなるのだろうか」という興味はすごくあるんだけど、そこまでの道のりについては最後まで見てみないとなんとも言えない。特に今回は怒涛の展開になりそうな次回(中谷様の土下座が拝めるとは!中谷様の真骨頂はむしろ他人を甚振るのではなくこっちだと思うので超楽しみ!!)(あと山本未来もこんなもんじゃないですよね?)のための助走のようなものだったし。


それにしても。
わたしそこそこ本を読んでいてずっと読み続けている作家さんも少なからずいるのですが、遠野リサのように最近パッとしないなーと思ってたら久々の傑作!!ってなことや、これまでとは違う作風に戸惑ったり驚いたりってなことはあったりするんですよね。劇中で菜々緒が小説家にゴーストなんてありえないと断言してたように、それら全てはほんとうに久々の傑作であり違う作風に挑戦したってなことなのでしょうが、でもこれ見ちゃったら心のどこかで「まさかゴースト・・・?」と思っちゃいそうでちょっといやだ。テレビの影響力って怖いねぇ。