『花燃ゆ』第4回「生きてつかあさい」

あかん・・・ホームドラマパートなんぞいらねー派のつもりなのに、江戸から帰宅したら知らん間に子供が出来てたたかおのたどたどしい子供を抱く手つきと子供に向けるヘニャ〜っとした笑顔についつい釣られてわたしも笑ってしまう。たかおの笑顔があればわたしは幸せです。
つーか息子が産まれたことすら「寅次郎が出会わせてくれた」とか言っちゃう一方で妻に対して労いの言葉ひとつかけない伊之助さんブレないわーw。

萩に戻された寅次郎と金子くんから始まったもんだからまさか黒船密航描写カットかと絶望しかけましたが、とりあえず寅次郎の熱意は見せてくれて心底ホッとしました。まぁ「なに言ってんだコイツ・・・」でしかなかったけど(ていうか寅次郎と同様ってか寅次郎に影響を受けてなにがなんでも黒船に乗らねばなんねという覚馬に対し「第一どうやって乗船を掛け合うつもりなんですか?覚馬さんの下手糞な蘭語じゃ異国人に通じませんよ」とニヤニヤしながら言う尚之助さんを思いだしましたw)。
そして寅次郎のしたことの責任を取るべくともに切腹を決意する泰造の梅兄(と、泣いて縋って止めようとかするのではなく何をしようとしてるのか分かったうえで労わりの言葉をかけることで思いとどまらせた義姉)も京三の父上も、胸に秘めた想いを必死で家族に悟られまいとする様、問題児の息子であり弟を抱えた家族の苦悩と追い詰められた狂気は良かったものの、父のしようとしてることを主人公だけが胸騒ぎがするって察しちゃうのがなぁ・・・。妻であり母である檀ふみがまるで馬鹿じゃないか。別にこの人愚かな女だったとかそういうことじゃないんでしょう?。
「育」という身分でありながら10年間の遊学を許してもらってるだけでも特別扱いなんだろうに、その最中に国禁を犯したとなれば誰かが責任を取らねばならないと、寅次郎の父として、そして武士としてそれは自分の役目だと父上が考えるのは当然だと思うのね。妻はそんな夫の覚悟を悟ってて、でも“当然”のことだからとあえて平常を装ってる・・・ってなことかと思ったけど、だとしたら父上に「生きてつかあさい」と息子と娘が頭を下げて懇願するところへ母もやってきて一緒にお願いさせるとかさ、それらしいカットを入れるんじゃないかなーとも思うのよね。そういうのはなかった。わたしには“夫の考えてることを察してる妻”らしき描写を見て取れなかった。
てことはやっぱりなーんにもわかってなかったってことなのかなぁ。
つーかこの人野山獄に入獄する息子を見送りながら「あんなに旅が好きな子だったのに」なんつって涙ぐんでませんでした!?。
おいちょっと待てと。息子がなぜ牢獄に入らねばならないのか、息子がなにをしたのかあんたわかってんのかよ!?と。下手したら旦那か長男が腹斬ってたかもしれないぐらい大変なことをした結果だってことわかってねーだろオマエ!?と。なんなのこの母親。おそらくいつも笑顔で明るい前向きな母親ってな人物像のつもりなのでしょうが、これじゃあ口癖だという「世話ない」が何にも考えてない無責任発言にしか聞こえないんだけど。
伊之助に“寅次郎が黒船密航計画について話さなかったのは大切な友人である貴方を思いやってのことですよ”とかなんとかわかったようなこと言ってたけどさ、いやこの寅次郎は伊之助どころか他人のことなんぞ考えてねーだろうとw、寅次郎がそんなタマかよとw、そうとしか思えないからどんだけ盲目なんこの母親・・・としか。
そんでもって一番「ハァ?」と思ったのは主人公の「寅兄の手足になる」発言な。牢獄に囚われた寅次郎の変わりに世の中を見て学び伝えるのは、寅次郎の手足となるのは伊之助の役目だろうが。主人公は黙っておむすび握ってろ(握らせとけ)っての。