- 作者: 白井智之
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2014/10/31
- メディア: 単行本
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致死ウイルスによって食用肉が汚染される中唯一人体にのみ抗ウイルス剤が効くことが解り食用クローンが合法化されるも高価で、人肉を食することが出来るのは金持ちのみ・・・という設定(世界観)ありき、それのみの作品なんじゃないかなーと、言い方悪いけど舐めた感じで読み始めたんですが、意外や意外、中身はまっとうで驚きました。設定こそ突飛なものの、その突飛な設定に逃げないというか、読ませるべきは設定ではなく推理であり、その推理も特殊な世界観からなる伏線すべて回収して後味すっきり(いや内容的には全然スッキリじゃないんだけど)で、でもここまでまっとうだとせっかくの設定なんだからもうちょっと飛ばしてもよかったような気がしてくるから不思議(笑)。