『仮面ライダードライブ』第6話「戦士はだれのために戦うのか」

今回はよかった。前編にあたる前回で(進ノ介からみれば)善人としか思えなかった社長の“裏の貌”と仲間だと思ってたりんなさんの“裏切り”を描き、鶴太郎に『本当に信頼できる人間は限られる』と言わせ、その事実に進ノ介は打ちのめされパッションを失い新フォームになることができなかった(そしてブレンさんに毒を注入された!!!)。
で、後編にあたる今回。まずは前回進ノ介が助けた市民(フォントアール社のドライバー)が解毒のショックでぶっ倒れてた進ノ介を発見し病院に運んでくれ、それは助けてくれたお礼だと、そう言ってくれ、特状課を見捨て公安についたと思われたりんなさんは実は当初から公安の桐原を疑っていて、と同時に犬のように追っ払われた特状課+追田さんもしっかり自分たちの出来ることをやっていて、それを受けての『世の中嫌な人間ばかりじゃないってことですよ』という鶴太郎の言葉があって、そんでもっての
『正義じゃない!俺は市民を守るんだ!変身っ!!』
からのー新フォームきたーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
って、この展開は熱かった。
チェイスが言ったように「人間の中にも悪人はいる」わけで、仮面ライダーが人間を守ることで結果として悪を助長してしまうことはありえるんだよね。
その問題に直面することになった進ノ介はチェイスの言うことを認めた上で、まず正義であろうがなかろうが『市民を守る』と決めた。
そして守った市民が悪人であるならばその罪は刑事として許さないと、自らの立場を明確にした。
開始当初「俺が裁く」とか言ってたからちょっと不安だったというか、思い描いていた刑事ライダーではないことに戸惑いを覚えていたけど、今回でようやく仮面ライダードライブ・泊進ノ介を理解するとっかかりが出来た。もはや主人公をそういう意味で愛でることは出来ないと諦めたけど、男としては無理でもライダーとしては好きになれるかもしれないと思えてかなりホッとしたー。
ていうか、やっぱ主人公の成長と新フォームの登場が連動してるっていいよね。それだけで評価できちゃうもん。
そんで案の定りんなさんはドライブのメカニック担当だったけど、「ギアが入りましたね」と言いつつニヤリと笑った鶴太郎課長もコレ全部知ってると確定してよさそうだよね。
とまぁ大筋自体は良かったんだけど、今後の展開的にちょっと問題あるんじゃってな表現がいくつかあったような。
まずドライブが動けない状態でもシフトチェンジを自動で出来る(シフトカーが自発的に行える)のならば戦闘中にガシャガシャ入れ替えしなくてもいいんじゃないか?ということですよね。手動でやらなければならないと思っていたから明らかに戦闘のテンポを悪くしてるシフトチェンジを“そういうものだから仕方ない”と受け止めていたけど、自動で出来んならそうしろよ!!ってなことになるんじゃないかと(ダメージ受けまくりでフォームチェンジしようとガチャガチャしてるところへ必殺技ぶち込まれそうになってピーンチ!!的な時とか)。
それからハンドル剣(武器)はトライドロンを基点にして保管場所から転送されるシステムなのかと思いきや、物理的に近くにないと(トライドロンに積んでないと)手にすることができないってやつ。これはまぁ問題というか、今後新武器が出るときにこの設定がひっかるようなことにならないといいなーと。