田中 啓文『ストーミー・ガール サキソフォンに棲む狐II 』

ストーミー・ガール サキソフォンに棲む狐II (サキソフォンに棲む狐 2)

ストーミー・ガール サキソフォンに棲む狐II (サキソフォンに棲む狐 2)

女子高生がサックスの中に住むクダキツネとともにジャズの道を進む話の一方で描かれていた父親の死の謎ってかその理由が下種すぎて笑ってしまったわ。これだけ引っ張り続けた「メナキ」の真相しょぼっ!!!(笑)。
いつもながら田中啓文さんの(無駄な(笑))博識っぷりには感心7割呆れ3割なんですが、自分の好きなものを物語に落とし込むにあたって越えちゃいけないライン(これ以上趣味に走ると読者がしらけてしまうというライン)はしっかり守ってくれるので安心して読めます。欲を言えば今回から登場した楽器のリペア職人である尾之上さんかテンコが加入したジャズバンドのメンバーをイケメンとして描いてくれたらさらに楽しめたんだけどなー。