『軍師官兵衛』第45回「秀吉の最期」

秀吉の死を知って開眼っ!!という厨二演出になることは予告でわかっていたのでまぁ・・・なんだ、うん(笑)って感じでしたが、ていうかもっとこう「カッと見開く」的な、それこそ『(ついに)死んだか』の言葉と共に「ババーンッ」って擬音が見える感じで開眼するんだと思ったらそうでもなかったうえにそのあとまた閉じたのにビックリしたわ。なんなんあの目!?(笑)。
まだ本気出すべき時ではない(本気だすのは関ヶ原)ってなことなのでしょうが、なにやってんだこの人(笑)感は否めずw。
熊之介が溺死するってのは史実として知ってたんでそれ自体は今井くん相変わらずこんな可哀想な役で・・・ってなところだけど、官兵衛がこれだけ何度も気軽に行き来してるのことを思うとなんとも言えない気持ちになるよね・・・。そのせいて糸が病んでしまったことも含め(離縁への流れはこういう形にするかぁ・・・)。
と言いつつ自分だって大切な息子を亡くしたというのに地面に額べったりつけて詫びてからの慟哭太兵衛にはわりと本気でもらい泣きしそうでしたが(そんな太兵衛にかける言葉が見つからなくて憂う九郎右衛門様の麗しさよ!!)、でも誰が産んだよ・・・?と思ってしまうわけで。
お主の思うような天下人にはなれなかったと官兵衛に詫びた竹中秀吉の最期はとことんまで汚くて、その汚さが秀吉として心残りがあろうともこの作品における豊臣秀吉としての生ききった感となってて、その心残りを「秀頼では天下を治められない」とハッキリぶった斬ってやった官兵衛と合わせてまさに渾身と言えるシーンでした。官兵衛の「ありがとうございました」と泣き声は如水のソレではなく岡田様でしかなかったけど、そこに演技を超えた何がが詰まってて、ここまで頑張って見続けてよかったなーって。