小路 幸也『スターダストパレード』

スターダストパレード

スターダストパレード

いろいろあって服役して出所した元暴走族のリーダーがこれまたいろいろあってフランス人ハーフの少女(5歳)と逃避行するってな話なんだけど、あまりにもな「イケメンは正義」っぷりに笑ってしまった。イケメンだから幼女連れてても怪しまれないどころかニコッと笑いかければみんなイチコロってなもんで、作中でもはっきりと「イケメンでよかった」(要約)と書いてるからこれはもうそういうものとして、それを狙ってのことでしょうが、裏を返せばイケメンでなければこうは物事が運ばないであろうわけで、どんな事情があろうが問答無用で『事案』になってしまうであろうわけで、この綺麗な作品の中で小路さんが本当に描きたかったことはこの“裏側”なのではないか?ってのは私の読み方がうがち過ぎですかねー?。