『深夜食堂3』第二十二話「豚バラトマト巻き」

めしやとマスターと、マスターの作る豚バラトマト巻きがダンカンの連れてくる新人漫画家にとっていろーーーーんな感情まるっと全部含めた『思い出の味』であると。ただプチトマトに豚バラまいて塩振ってガスで焼いただけなのに、すごく美味しそうだったわぁ。
橋本くんと彼女との出会いがめしやであったことも合わせてめしやとマスターの存在がちゃんと物語の土台にあったので、そういう意味では満足なんだけどでもなんかこう・・・胸の奥がほんわりあったかくなるような感じがしないんだよなぁ。思い出の味が豚バラトマト巻きである理由も特になかったし。これを食べさせた若手はみんな潰れるとわかっていながらもそれでも豚バラトマト巻きを食べさせるダンカン自身の想いを、なぜ豚バラトマト巻きなのかを絡めてくれたらぐっと良くなったんじゃないかなー。
田舎に帰ったテヅカくんが再び連載までこぎつけたどころか公私ともにパートナーとなった女性を連れてめしやに戻って来てくれたのはよかったし、だから橋本くんもきっとまた這い上がってくれるだろう・・・ってな希望のある(希望を感じられる)ラストではあったけど、めしやの客だった橋本くんの彼女についてのフォローはないんだよね。彼女がめしやと全く関係ないならばこれでもいいけど、出会いの場がめしやであることを描いた以上、彼女についてのフォローも欲しかった。まぁ30分でそこまでやれってのは欲張りなんだけど。