『アオイホノオ』最終話

モユルをデビューへと導いた編集者が葉山くんだもんでベッドから転げ落ちましたがw、モユルが受賞するまでの流れ、これ実話なのかなぁ?。よくデビューしたジャニーズの人たちが言う“友達の付き添いでオーディション行ったらジャニ―さんに声掛けられて”とか“本当は落ちてたんだけどユー残っちゃいなよってジャニ―さんに言われて”ってな話を思いだした。そういう運命ってんじゃないけど、デビューできるひとはそういう何かを持ってるんだろうなーって。
これだけ実在の人物を出しておきながら満を持して投入した(と思しき)山田孝之をこんなしょーもない役で出すとは(笑)。どんな喰い方したら口の周りこんなマヨべったりになるんだよ(笑)。嫌味口調で金持ちを自称してたけどこのドラマの中には既に岡田が超金持ちとして存在しているわけで(多分コイツ岡田ほど金持ちじゃねーだろ)、そういう意味でも“こんな役”に山田ってところが良くも悪くも福田監督クオリティなんだろうなー(笑)。
リアル岡田斗司夫が手塚先生を演じるってのはネタバレで知ってたんで特に驚きはなかったけど、山賀が手塚治虫を知らなかったってのはマジなん!??。ていうか山賀は画こそ描けないものの空気読める・・・・・・とはちょっと違うしw、コミュ力ある・・・・・・ともちょっと違うんだけどw、でもあのシチュエーションでああいう人に対して(その人に聞こえるところで)ああいうことは言わないんじゃないかと思ってたんだけど。これまでも「え?それ知らないの??」ってな発言は多々あったけどそれは庵野や赤井という“身内”に対してなわけで、目の前にいる変な帽子被った人が“すごい人”もしくは“金の匂いのする人”だってことは“感じ取れる”のが山賀という人間なんじゃないのかなぁ?。
まぁ漫画の神様手塚治虫オタキングが演じるということに抵抗を覚えたり不快感を抱く人は少なからずいるであろうわけで、そういう意味での『あの人誰?』ということでもあったのかなーなんて思うし、単純に手塚治虫を知らない人間がこの世にいるなんて・・・って顔する赤井が可愛かったんでいいんですけどもw。
あと違和感というか、見た瞬間なんかちょっと・・・違うって感じたのが漫画にあたるモユルの図な。あんなことしちゃったら本痛むじゃん。絶望を表現するならば本を手に取りぶちまけようとする・・・・・・んだけど出来なくて、また違う本を手に取って振りかぶるんだけどやっぱり出来なくて・・・・・・ってほうが哀れさや切なさが出たんじゃないかと思うんだけど、でも多分実話?なんだろうね。
それはそうとして、叫びながら漫画をぶちまけるという激情からの津田さんの姿が見えないことに気付いた瞬間の独りよがりで空っぽな感じ、この痛々しさ柳楽くんならではだと思った。勝手な思い込みというか思い入れというか、そういうものがそう見せるのかもだけど、本当の絶望を知る人の痛みがあるとわたしは思うんだよね。なんどもなんども柳楽くんがこの役に出会えたことを嬉しく思ったり誇らしく思ったりしてきたけれど、この瞬間が最も「いい役者になりつつあるな」って実感できた。
そこからの庵野にサインを求められるモユルは、モユルにサインを求める庵野は、これはもうテレ東ドラマ史上に残る名シーン!!!。言葉じゃないんだよね(いや会話自体も良かったけど)。ハートなんだよ。ライバルというにはちょっと歪な関係性だけど、どんなスポ根作品にも負けない熱血がここにあった。
ライバルである庵野の成功を素直に認められなかったものの同じ立場に立ったら感情がついていかないっぽいモユル。プロとしての道を歩き始めた同級生の受賞作掲載誌を買い、この先ついて回る責任と不安を説きつつも「サインくれ」という言葉に祝福と激励を込める庵野。この瞬間の二人は二人にしかわからない感情で確かに繋がってたと思う。実際にはそんな大げさなことじゃなかったにせよ、ドラマ視聴者としては自分のことを評価してくれていた女達に去られたモユルを待っていたのはライバルである庵野だったなんて、うっかり泣きそうになったもんね。
と思ってたら次のシーンでモユルがいきなりバイク買おうとしてて(なにやらわたしが録画をミスった回(ヤノケン回)で前フリがあったそうで別の意味で泣きそうに・・・w)、モユルに熱く語りかけてるオッサン誰だよ?と思ったらEDで島本先生ご本人だってんでちょwww島本先生まじモユルじゃんwwwって鼻水吹きだしちゃったじゃないよ!!w。演技上手いなってかおそらくドラマ版モユルの演技を模してはいるのでしょうが、なんかもう、テンションがモユル(笑)魂がモユル(笑)。
そんでもっての一人で歩くモユルを仲間たちが待ってるEDアニメに心あったまったわぁ。なんていうか・・・島本先生幸せなんだろうなーって(笑)。わたし原作未読どころか島本先生のお名前すら知らなかった人間なんですが、そんなわたしをそんな気持ちにさせるだけのパワーがこのドラマにはありました。とにかく楽しかったー!!。柳楽くんの初主演作(WOWOWではあったけど)がこんなにもいい作品になってほんとよかったよおおおおおお!。