『軍師官兵衛』第34回「九州出陣」

今回で死ぬってことはわかってたけどいきなり周りに黒田の関係者しかいない病床のシーンから始まりあっという間に死ぬ小六には心の準備が追い付かず、ていうか来たかと思ったら小六の身体をガバっと跨いでエア馬乗り状態になった秀吉に結構な勢いで頬べちべち叩かれてて笑ってしまったわw。
でもナレーションで死にましたと言われるだけどころかスルーされる人もいるってのに、ちゃんと最期まで描いてもらえた小六はマシなほうよね。しかもそれを演じたのがピエール瀧ですから。大河ドラマ竹中直人に顔面叩かれまくるピエール瀧とか人生なにがあるかわかんないわよねほんとw。


九州出陣を前に九郎右衛門様の 諜報活動→報告 が多く、その身のこなし(乗馬姿もまた凛々しいのなんのって!!)と美声にうっとりする一方で善助がなぁ・・・。
吉川の死をうけての喝入れは燃えるシーンのつもりなんだろうけど如何せん声が高すぎて。
あと官兵衛の怒鳴り交渉も毎度毎度で芸がないなーと。これまでずっと敵ポジだった吉川の『命の使い方』それ自体はカッコよかったんだけど、でも官兵衛に対し不信感しかもってなかった吉川元春が“この程度”で心動かすかなーという気がしちゃうんだもん。
ていうか吉川ってもうこのあたりでは秀吉側に立つしかないってわかってはいたと思うんだよね、きっと。でも自身が病気である(死期が近い)こともあって死んでいった者達への気持ちやらなにやらをふっきれなくて、そんなところへ官兵衛が“説得”しにきたからそれをふっきるための理由にしたってことじゃないのかなーと、そして官兵衛もそこいらへんの心情をわかってはいたんじゃないかなと、わたしはそう理解したので、だから怒鳴る=熱意って、なんつーか・・・脚本・演出が安易すぎやしませんか?と、今回は特にそう感じたなぁ。