石持 浅海『彼女が追ってくる』

動機は陳腐だし事後工作もその程度でいいの?というもので、え?これ石持さんだよね??・・・と思ってたら本題はそこではなく○○と○○が同じという特殊構造だったー!。
巻末の解説でシリーズ探偵役(これ続きモノだったんですね。なんとなく字面に見覚えあるようなないような・・・と思いながら読んでたんだけど、そうだと分かってみれば少なくとも1作目はタイトルに覚えがあるから確実に読んでるはずなんだけど最後まで思いだせなかった・・・)が犯人に気付いたキッカケを読み逃してしまうと書かれてるんだけど、これ女性だったら確実に引っ掛かるよなあ?。でもその場面に関係しているのは男性のみなので、作中でそのことについて触れられないこと自体は全く違和感がなく、シリーズ探偵がその事実を明らかにするタイミングも最後まで読み終わってみれば倫理的には問題あれど心情的には理解できるんで、現代を舞台にしたクローズドサークルの作り方と合わせてこういうとこやっぱ石持さんって上手いよなー。