うーん・・・・・・“暴かなくてもいい真実”って結局なんだったんだ・・・?。
被害者が友人に語った“最近の私”が偽りのものだった。これは確かに『監察医』が暴くべきことじゃない・・・というより、暴く必要はない『事実』だとは思う。
だけど暴いたのってべつに松本じゃなくね?。
親が結婚しろってうるさいのと苦笑交じりに言ってたのが本当は遺体の引き取り手がいないほど孤独だったってことは誰が暴いたわけでもなく処理手続き上発覚した「事実」だし、教授どころか講師にやっとなれたような状態で患者や同僚からあまり評判のよくない医師だったってな話はむしろ誰に頼まれたわけでもないのに印田が自発的に友人として被害者の職場に出向いたがゆえに発覚した「事実」だよね?。
松本がやったことはあくまでも死因の究明で、それは監察医として当然やるべき行為、というか、それこそが監察医の「職務」だろう。亡くなった人に対する礼儀や、遺族に対する心遣いは必要だとは思うけど、死因という「真実」を突き止めるに際しては死者に対する余計な感情は捨てるべきで、監察医にとって死因以外の「真実」なんてないだろう。
だから印田も死因を突き止めることに対しては積極的だった。でも突き止めた真実は偶然隣り合わせた患者の遺族が引きとめようとして出した拳がバスが揺れたため偶々喉にヒットしたせいで死んだというものだった。
これを「暴かなくてもいい真実」だと思うか?。
友人としてはどうあれ医師としての被害者はハッキリ言って嫌な人間だったということと、加害者は“そんなつもりじゃなかった”のに人を死に至らしめてしまったこと。
もし、くも膜下出血として処理していればどちらも「暴かれなかった」だろう。心情として、こんな誰も満足しない、後味の悪い結末になるなら暴かなかったほうが良かったと思う気持ちはわからなくはないです。
でも死因は死因でそれは究明すべきもの、いや、しなければならないものであり、その結果死者は貶められお弁当屋で働く女が逮捕されてしまったこととは別の話だと思うのね。
ていうかそれを監察医である印田が言うべきではない。
ていうかこれ結局「私は友人が実はこんな惨めで辛い人生送ってただなんて知りたくなかった」ってだけじゃん?。
監察医が暴くべき「真実」がなんであるか、そこがハッキリしないまま印田に「暴かなくていい真実はある」なんて言わせたことが後々枷にならなきゃいいけど。
拳ひとつで人を殺してしまうことがあるかもしれないと知り、いろいろ気を付けようとおもいました。
予告の四人ならんで「アタックチャンス」してるやつ、本編でカットになりませんように!!。