『家族狩り』第2話

菜津子さんの理性ある狂いっぷりすげーな。
そしてあのすごいカラーリング&デザインの服を自ら壊れた人らしく着こなしてみせるのもさすが。
山口紗弥加も結構すごいけど、美歩は所謂“地雷女”だと思うのよね。元からそういう性質で、そういう性質として40年近く生きてきたんだろうから変な言い方だけどおかしな女として安定感がある。でも馬見原の妻は長年耐えて耐えて我慢し続け心の容量いっぱいいっぱいになって溢れちゃった故の現状で、まだ不安定だから怖いんだよね。ていうかこの状態で退院が許されるって入院当初どんだけだったんだよ!?ってなぁ・・・。
病院にいた時=他人の目がある時はうわぁ・・・イッちゃってんなぁ・・・ってな感じだったけど、自宅に戻ってきて旦那に「はいわかりました」はもうやめると、これからは旦那が嫌がることをやると静かに宣言する冷静に壊れた感じが凄まじかった。あっという間に“嫌いなもの”で埋め尽くされた室内に固まって座ってる旦那とキッチンで肉ダンダンぶった切ってる妻の図はもうまさにこの世の地獄。叩き切ってた肉ってタンのように見えたけど、「はいわかりました」って言い続けた自分の舌を切ってる的な意味合いがあったのかなぁ。さらに想像をたくましくするならば、夫が女に特別な感情を抱いていることを知っていて(気づいてて)、「仕事だ」と言ってその女のところへ出掛けてく夫の舌をぶった切ってるつもりだとか。それを旦那も解ってるのだとしたらほんと地獄じゃねーか・・・。
それに比べて娘の下手糞なことといったら・・・・・・。伊藤淳史も、ついでにキタヤマも下手ではあるけど下手のレベルってか質が違う。そんなに出番あるわけじゃないだろうけど、どれだけ出番が少なかろうがその少ない出番は確実にエンケンさんと菜津子さん夫婦との絡みになるわけで、そう考えるとちょっと許しがたい。