西澤 保彦『探偵が腕貫を外す時』

探偵が腕貫を外すとき

探偵が腕貫を外すとき

相変わらずサラッとエグイわー(笑)。相談者が納得すればそれでいいわけで、腕貫さんの推理に「証拠」は必要ないとはいえエグイ。必要ないからこそエグイ。
そんななか「どこまでも停められて」は一服の清涼剤のようで、作中で描かれる男の友情にホッとしてたら(でも最後の最後まで実はホモ展開が来るんじゃないかとワクワク(笑)してたけど)続く最後の1篇超ドロドロ。事件自体はそんなでもないんだけど被害者の設定ハードすぎる(これで1作描いてくださいお願いします!)。
タイトルからして腕貫さんになんらかの転機が訪れるのかとドキドキしてたんだけど、別にいつもの腕貫さんでした。まだ続きが読めそうでホッとした。