- 作者: 緒川怜
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2014/01/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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・・・ってな話で、事件を捜査する警察視点で描かれ、北朝鮮ときたら当然公安も絡むわけで、だから“そういう話”のつもりで読んでいたのですが、読み終わってみれば家族の物語、家族のために犯罪を犯す人間の物語でした。環境と運が味方したとはいえどいつもこいつも易々と「殺人」というハードルを越えている(ように思える)ので同情も共感もできないし、そういうことだと解った上で読み返したら結構粗がありそうではあるんだけど、話としては面白かった。苦すぎるラストカットまで含めて。