新堂 冬樹『キャバクラ探偵事務所』

キャバクラ探偵事務所

なにやらCSで放送してる番組との連動作品？である旨の表記がありますが、探偵事務所の調査員が調査のために潜入するキャバクラがその番組の舞台？なのかな？。どうでもいいので調べる気にもなりませんが、読んでる分には特に連動要素は感じませんでした。キャバクラ描写が無駄に詳細なのはいつものことだし。
で、タイトルからしてしょうもない話なんだろうなーと思ったんだけど、かたや婚約者を陥れ死へ追いやった仇への復讐かたや失踪した父親の行方探しという目的をもつ二人の女が、やがてそれぞれの『敵』が共通の存在であることを知り共闘するってな話で、しかもその敵は若き警察官僚と、予想に反してマトモな話であった。
・・・私はしょーもないバカ話が読みたくてこれを手にとったのに・・・・・・（笑）。
このタイトルは最初に書いたように番組との連動企画であることと、あとまぁ客寄せ目的でつけたのでしょうが、堅そうなタイトルなのに中身バカ小説だったら詐欺だ！！ってプンスカできるけどバカそうなタイトルなのに中身真面目（注：新堂比）だと裏切られたと言うに言えず、ムムム。つーか一応作中で「キャバクラ探偵事務所」という発言はあるんだけど、所長と調査員が美人だからって同業者から「キャバクラ事務所」と噂されてるって無理ありすぎんだろ。美人＝キャバクラってどんな下種思考だよ。