『明日、ママがいない』第7話

ポストの話もドンキの話もボンビの話も次回へ続くうえにさらにハムの人再登場でピア美もどうにかなっちゃうらしく、ていうか魔王が!「俺、煩悩の数だけ子供たちに居場所を作ってあげたらもう一度愛する女のところへ行くんだ」という一心で魔王やってたのにその途中で元嫁から出向かれた上に「やっぱあんた無理」と改めて拒絶された魔王どうなっちゃうのおおおおおお!?。
てかドンキも担任嫁もお弁当屋さんも、みんなほんとに病んでるけどこれどうするつもりなのだろうか・・・。このままじゃ当人はもちろん周囲の人間も消耗するだけだよなぁ。
特にドンキはこれガチだろ。子供の前で男(他人)をぶん殴り、その上その男を選び笑顔で子供を捨てるような母親に育てられたわけだから多少病んでしまうのは仕方のないことだと思うけど、でもこの子そういうレベルじゃないんじゃないの?ナチュラルボーンなんじゃないの?。
他人の不幸を望む気持ちはまぁ・・・誰にだってあるよね。多かれ少なかれ。いくら自分が幸せであっても、それと他人の幸せを壊したいと思う気持ちは別・・・なんだろうよ。でもドンキが恐ろしいのはその結果快感を覚えてる風もなければ罪悪感を抱いてる風もないからなんだよなぁ。ロッカーに好意のようなものを見せていたのもロッカーが明らかに自分よりも「不幸」だからであって、そんなロッカーに「朗らかに接する私」を(コガモの住人達に対し)演じていたからであって、そこへ暴力行為というネタが出来たからしばらくは「ロッカーの暴力行為を目撃してしまい怯える私」を満喫しようとしてたのに和解してしまったと。窓から見下ろしたドンキが浮かべた表情の意味は「思い通りにいかなかったから面白くない」ってことだったんだろうけど、そういう感情をドンキ自身は自覚してないように思えるんだよね。他人を不幸にするための行為を無意識というか本能でやってしまってるように見える。ボンビの嘘が「どうせすぐバレるじゃないですか」と言ってのけた顔とかほんと“無感情”だったもんね。だから自分は嘘なんかついてないと泣いて主張するのももしかしたら「嘘」をついてる自覚がないからなのかもなーと。だとしたら素人がどうこうできることじゃないよね。松重さんと寧々夫妻がどれだけの愛情をもってドンキを育てても、きっといつかはそういう本質が表出するだろうし。そうなったときに果たして「血の繋がりがない子供」を愛し守りぬくことができるのだろうか。
・・・って思わせるだけの不気味な雰囲気を今のドンキが出してて、話的にも役者的にも恐ろしい。ここへきて鈴木梨央芦田愛菜を喰い始めたような気がする。


なんだかんだでみんな収まるところに収まってめでたしめでたしなエンディングになるんじゃないかなーとか暢気なことを思っていたので、ラスト2回を残してのダーク展開突入にはほんとこれどうすんだ!?と心配半分興味半分。でもまぁ子供たちがどんな未来を選ぶにせよ、わたしは魔王が幸せになってくれればそれでいい。できればロッカーと。
あーあと吉沢悠にはもう一度泣いてほしい。我慢してるんだけど涙こみ上げちゃう吉沢悠には無条件反射!。