図子 慧『アンドロギュヌスの皮膚』

アンドロギュヌスの皮膚 (NOVAコレクション)

アンドロギュヌスの皮膚 (NOVAコレクション)

地下に造られたホームと呼ばれる隔離施設で感染症の治療を受けていた子供たちと、台風を利用し人為的にホームを浸水させた人間たちの人生が、数年後に交差することで明らかになる罪。・・・って、こう書くとちょっと違うんだよなぁ。というか、正直よくわかんなかった。大まかな流れや相関図的な関係性はわかるんだけど、子供たちが抱える「病気」が具体的にどういうものなのかわからないから、それに翻弄される人間たちの心情も想像はできるけど理解はできないし、主要人物の設定も現実味がなさすぎて世界観がよくわからず、だから話としては「面白い」とは言えない。
でも、それでもページをめくる手が止められなかった。その理由はただ一つ。ホーム最年長の子供が成長した通称三井、本名レフが最高に魅力的だったから。「よくわからない」という意味ではこの男こそがその最たるものなのですが、そのわけのわからなさが魅力に直結してて、ただひたすらこの人のことが読みたい一心で最後まで読み切ったと言っても過言ではないです。
そしたらそんな私に最後の最後に超ご褒美が待ってた。