『仮面ライダー鎧武』第19話「贈られた秘密兵器」

合同ダンスイベントの成功をもって解散したチームも多いってな話になるのは展開的にも心情的にも理解できるんでいいと思うんだけど、その理由が「インベスゲームやらないならダンスやる意味ないし」ってさぁ・・・・・・。
なんでここで「合同イベントで最高のダンスを踊れたから」という理由にできないのだろうか。ビートライダーズに対する街の人々の心象は徐々に回復してはいるらしいけどそれでもそう簡単に「元通り」にはならないであろうわけで、だから最高のダンスを踊れたことだしもうダンスはいいかなってんでいいじゃん。“最高の思い出が出来た。ダンスやっててよかった”ってんでよくない?。(演出上は)あんなに楽しそうに踊ってたのに「インベスゲームやれないならチーム解散するわ」ってわたしには理解できないんですけど。つーかそのインベスゲームの中心だった(率先して行ってた)鎧武とバロンのメンバーだけが「ダンスがしたくて残ったメンバー」だとかね。しかもその状況を舞が悲しんでたけどそもそも「ほんとにダンスがしたくて残ったメンバー」ってなんだよと。言い換えればそれは辞めたメンバーは「ほんとにダンスがしたかったわけじゃない」ってことでしょ?。じゃあいいじゃん辞めさせてやれよと。
そして理解できないと言えば全部ユグドラシルという『大人』に、『大人の理由なき悪意』として責任をおっかぶせてそれ以上のことを考えようとしない紘汰なのよね。少なくとも初瀬ちゃんという「犠牲」に対し紘汰に一ミリの責任もないとはわたしには思えない。初瀬ちゃんがインベス化したことは紘汰にしてみりゃ「大人」が仕組んだゲームの結果でありそれこそが「理由なき悪意」ってなことなのでしょうが、直接の責任がないとしたって一度卒業したはずの世界に戻ってきたのは紘汰の“意志”なわけで、紘汰の存在がインベスゲームを戦極ドライバーによるアーマードライダー同士のゲームにレベルアップさせたことは紛れもない事実なわけで、いくらそれが仕組まれたことであったとしてもそこに紘汰の意志がなかったとは言わせないよ。しかも握ってた情報を伝えなかったことだってある。それらについて紘汰はどう考えているの?。なぜ考えようとしないの?。
そしてインベスになって殺された初瀬ちゃんを目の前で見たというのにそのあと一ミリも躊躇うことなくインベスを倒し続けられるどころか確実に「誰かが変身した」黒影トルーパーに対しノリノリで全力攻撃できちゃうのはどうしてなの?。相手も自分たちと同じ人間だって、インベスだって人間だったものかもしれないってどうして考えないの??。どうして全部「大人のせい」で自分は全然悪くないと考えられるのか、わたしにはさっぱり理解できないわ。
あとサブタイの「秘密兵器」をくれたサガラを「信用できる」と言い切るのもどうかと。だってそのオッサンこそがインベスゲームを煽ってた張本人なわけじゃん。そこ戒斗に突っ込ませてたけど、それに対して「レモンくれたし逃がしてくれたから信用していい」って全部『大人の理由なき悪意』と言い切るのと矛盾してないか?。ユグドラシルの関係者ではないにせよ『森は誰を選ぶのか』ってそれ紘汰や戒斗を良く言えばプレイヤー悪く言えば駒扱いしてるってことじゃん。それモルモット扱いするユグドラシルと何が違うの?って話じゃね?。紘汰があまりにも考えなさすぎで、子供とか大人とかそういう話以前に人間として未熟すぎだろとしか思えない。
戒斗さんについてはもう理解することを諦めました。毎回毎回こんだけボコられててもなお 弱者は偽る→ユグドラシルが隠し事をしてるならそれは強者ではない→だから俺が倒すって、なぜそうまで「自分の強さ」を信じられるのかわっかんねーもんw。デュークだっけ?変身した凌馬に瞬殺され「桁違いの強さだ」とか言ってたけど、いや、強いは強いんだろうけどそれよりなによりお前が弱いんだろうとしか思えないもんw。
戒斗さんは「強さ」を求めてて、それは最初からブレてはいないんだけど、頻繁に森にいって果物狩りしてるっぽいことからして強さを外的要因で得ようとしてるよね。他力本願。強さ強さというわりにはそのための努力をしてるようには見えず(ロックシード狩りは努力じゃないですよね・・・?)、そんな奴がユグドラシルを倒すとか言っても説得力皆無だろ。本当に強くなりたいならばまず自分を鍛えようとは思いませんか?と。それぐらい二十歳なら分かりませんかね?と。
でも自分の強さを疑わない。だからユグドラシル潜入作戦は自分が言いだしたことなのに(自分の目的のためなのに)、紘汰に対し「ここは俺に任せてお前は先にユグドラシル潜入を果たせ」とか言っちゃう。そしてクラックから突入したものの明らかに何も考えてなかっただろうお前・・・ってな動きを見せちゃう。それが駆紋戒斗という人間なんですよね。
・・・貸してもらったスイカでまさにスイカバーみたいなの出してシグルドを押せちゃったことでますます自分の強さを過信しちゃうんだろうなぁ・・・強いのはスイカであって戒斗ではないのに・・・・・・。
(壁蹴り&バク転3連発で攻撃を回避してからのーバク宙変身とか(これ最高カッコよかったけど全部佐野くん自身のアクションだよね?)、特別格闘技をやってた設定でもない紘汰がこれだけ動けるのに戒斗さんはあんまそういうシーンがないってのもその印象を強めることになるわけで・・・でも佐野くんの運動能力を使わないのは勿体ないわけで・・・ジレンマだわ・・・)
まぁでも次回はそんな戒斗さんの魅力にプロフェッサー凌馬がようやく気付いて口説きに入るようなのでw、戒斗さんについては今後の動向を見守りたいです。服装も含めて。


ミッチは今回もねじれよじれしてたわー。
ミッチ的にはとにかく紘汰さんに裕也さんのことを知らせたくないと、知らせてはならないと、そう思ってるんだろうね。だから前回「どんな裏切りだってできる」と言った通り、早速紘汰さんと戒斗の作戦を貴虎兄さんに伝えたと。それは純粋に紘汰さんのことを想ってのことだろうし、「紘汰さんと舞さんと一緒にいられる幸せを守りたい」というミッチ自身の欲望のためでもあるのだろう。
でもきっとそれだけじゃないよね。ミッチはユグドラシルの森の真実を知っている。だから紘汰や戒斗のようにユグドラシルを悪であり敵だとは考えていない。二人がユグドラシルに潜入してもしユグドラシルの森の真実を知ってしまったら、きっと二人はそれを公表すると言うだろう。それなりに付き合いがあるミッチだからそれが判る。でもそれはマズイ。だから二人の計画に賛同し協力するフリをして紘汰さんを裏切ることになってもユグドラシルに情報を伝えた。スパイになってしまった。
で、ヘルヘイムの森に繋がってるクラックから潜入するという自信満々の作戦がユグドラシルに筒抜けになってたことを「おかしい」と戒斗さんが不審がってたから(いや、そこからインベスが入ってくる可能性大なわけだからユグドラシル社屋より警備が薄いわけがないだろうと思うのだがw)ミッチの立場が危うくなる前フリかと思ったのに、え?なに?次回紘汰も戒斗もそれぞれ別ルートでヘルヘイムの森の真実を知らされちゃうわけ??。え?じゃあミッチの立場(扱い)どうなんの???。『紘汰さんに言えない秘密を抱えてるミッチ』ってのがいいのに、数少ないこの作品における良設定の一つなのに、それここで捨てちゃうわけ???。