古野 まほろ『背徳のぐるりよざ セーラー服と黙示録』

余計なもん取っ払ったらクローズドサークルで見立て殺人が起きる・・・というド定番中のド定番な話なんだけど(・・・だよね?)でもそこはまほろです。「余計なもん」こそがまほろです。
“正直族”を正直族足らしめているもの=十戒厳守の掟、これが聖アリスガワ女学院の生徒でありおんなたちを苦しめるわけですが、だとすると現実に起こってる事件はありえないわけで、どう考えても道理に合わないわけで、だから作中で「おかしくないか?」語られもするんだけど、だとしたらその前提に何か間違いというか齟齬というか、そんなようなことがあるのではないか?というところまでは考えつくもののまさかここまで盛大に空耳というかボキャブラ(笑)というか、そんな話だとは思わずさすがまほろだなと!!。「はふう」ぶっこむタイミングも完璧ですし!!。