大倉 崇裕『白戸修の逃亡』

白戸修の逃亡

白戸修の逃亡

なにこの超感動巨編!!!!!
これまで白戸くんがその超絶巻き込まれ体質でもって数々の事件に巻き込まれ続けてきたことのまさに集大成!!!!!
いやちょっとこれもう、ほんとちょっと泣きそうになったし。
爆弾を仕掛けたとして“メガトンコミックフェスタ”というイベントを中止に追い込んだ犯人の身代わりにされた白戸がイベント関係者やイベントを楽しみにしていた人々から追われる羽目に・・・ってな始まりで、イベントは所謂コミケがモデルでしょうから(噂でしか存じませんが)あのオタクの祭典であり戦争の場がたった一人の人間によって奪われたとなればどれほどの憎悪が犯人に向かうか想像がつきますよね。・・・いや、私はよく分かんないですけども(笑)。
そんなわけで今回の白戸くんは白戸くん史上最大で最悪の事件に巻き込まれる・・・どころかその中心人物とさせられてしまうのですが、最大で最悪の事件だけあって白戸くんがギリギリで危機を回避する様もまた白戸くん史上最高なんですよ!。過去に白戸くんが中野で出会ったあの人やこの人が白戸くんの危機に次々と駆けつけてきてくれて身体張って助けてくれるんだけど、何が泣けるって、これだけ癖のある我の強い人たちが白戸くんのピンチと聞くや否やあっという間に白戸救出のためのネットワークを作って協力して事にあたってくれるってことなんですよ。あの人とこの人が白戸くんのために言葉を交わし協力し合ってるというその事実に泣きそうになったわー。中野関係なくなってることとかどうでもよくなったもん。
いざって時に力を貸してくれる人間がどれだけいるか、人間の強さってのはやっぱそこにあるのかなぁ・・・なんて、でも私にはそんな人いない・・・・・・よなぁ・・・・・・とか思ってしまって違う意味で泣きそうにもなったけど(笑)。