- 作者: 安東能明
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2013/09/11
- メディア: 単行本
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前もって決まってた月イチの女性職員飲み会を捜査の都合で欠席することになり“今ごろ捜査のことで捜査一課の悪口大会になってるんだろうな”とか考えてて、いや違うって、捜査一課じゃなくてあんた個人の悪口大会になってるに決まってんだろと。捜査中にレイプされ全裸状態の姿を同僚に見られても「大丈夫です」って引き続き捜査に参加してて、強がってんのかと思ったらその後一度もそのことについて苦しむどころか思い返すことすらなかったりと鈍いのかなんなのかわかんないんだけど、そのくせ先生が自分と誰々の関係を想像してるんじゃないかとか女にデレデレする先生に立腹したりとか「女性刑事」として全く魅力がない。当然そんな女の目を通して描かれる「先生」もまた魅力的になるはずがない。
警察小説としても係長という立場にあるものが尋問中に容疑者を連れて逃走し心中した!?という発端は悪くなかったのに最終的にはヤクザ同士の争いなんて話になっちゃって、とにかく期待外れの一言。