安孫子 武丸『狼と兎のゲーム』

狼と兎のゲーム

狼と兎のゲーム

“なつやすみのぼうけん”にしちゃあちょっとハード・・・いや、結構ヘビーでしたが、全ての描写が温すぎて緊迫感・切迫感が感じられず、でも夏休みの冒険だと思えばぶっ飛んでて面白い。
事情を知った上で責任を感じ自ら関わった成美という女はともかく、担任ってだけでこんな仕打ちを受けたアンナの扱いが物語の中で果たした役割とその結果(ノーフォロー)までまるっと酷いんだけど、そこになんていうか・・・拘りを感じる。