舞台『タンブリング』Vol.4@赤坂ACTシアター

とにもかくにも無事東京公演が終わって良かったです。千秋楽の挨拶でBIGLOVE座長が「これまでいろいろとあって、途中仲違いしたこともあったけど、観客に助けられてなんとかここまでくることができた」と言葉はちょっと違うかもですがそんなことを言ってて、まぁ・・・多分あそことあそこらへんが揉めたんだろうなぁ・・・・・・と想像できちゃったんだけど^^、そういうことを『乗り越えてやりきった』感が目に見える東京公演千秋楽で、うん、泣いた(笑)。

今回に限らず公演後半になるとほんともうボロボロな子とかいるんですよ。見るからにギリッギリだなって感じを見せちゃう人もどうしたっているんですよね。多分そこで揉めたんじゃないかと思うんだ。なぜか間に休演期間がある変則スケジュールであることからも分かるけど、今回の面子は今まで以上に『これから売る(売れる)』であろう人たちだから他の仕事もあるだろうし練習量の違いってのはどうしたってあったんじゃないかと思うのね。で、準備期間中にそういう“仕方のないこと”の積み重ねがあって、本番入って、演者自身の疲労が演じるキャラの性格や設定関係なく表に出ちゃうこともあっただろうし、そしたらそれを受ける人もその影響を受けるわけで、おまけに客にとっては嬉しいけど役者にとっては苦痛でしかないのではないかと思ってしまうハイタッチやお見送り等の“サービス”もこなさなくちゃいけなくて、そこでも本来の性質関係なく“差”が出ちゃってて、きっとそういうことが爆発した瞬間があったんじゃないかなと。
もちろん見ながらそんなことを思ったり感じたりしたわけじゃないんだけど、言われてみれば「ああ、そういう『ぶつかり合い』があったんだろうなー」って思える雰囲気、だったんだよね。
Vol.2のように公演を重ねる中で培われたのであろうリアルな仲間感とかチーム感とは違うんだけど、なんていえばいいのかなぁ・・・・・・いい意味での割り切った感?振り切った感??そんな感じ。

つまりストーリーとか演出とかじゃねーんスよ。台詞とかそういうのどーーーーーーーーでもよくって、ただただひたすら純粋に今目の前でボロッボロになりながらも歯食いしばって新体操してボロ泣きしてるキャストの姿、そこに問答無用で涙腺絞られちゃうんですよ。今回のこの最初で最後の大会出場に至る話なんてほんと大したことないのに、感極まって泣きじゃくってる彼らの姿に感動するしかない。つくづく卑怯なコンテンツだよなぁ。

新体操演技に入る前から演技中、そして演技終了の瞬間まで毎回袖からリアルな声援であり掛け声が聞こえるんだけど、やっぱ楽はその声が一段と大きくて、中でも「ほむらー!ほむら頑張れーっ!!」って勝大くんへの声援がもんのすごかったのね。もしかしたらタンブリング舞台史上いっちばん大きかったかもってぐらいの声だったの。その掛け声の理由ってか意味ってか、そこに込められた想いとかさ、そういうの分かるわけですよ。実際のとこはどうだかわかんないけど(ただ単に本職メンバーの間でレッドバスターが大人気なのかもしれないしね?w)脳内で今演技してるこの瞬間までにあったであろうアレコレを、今この瞬間の苦しさを想像できちゃうもんだから、その声聞いてもうダーダーですよ(笑)。

演技途中、全員でのバック転に入る前だったと思うんだけどものすごい雄叫び上げた武田にも、演技終えた瞬間武田と抱き合いそのまま抱きかかえられてぐるぐる2回まわされた聖也さんにも、そのあとBIGLOVEに拳突き上げる時に泣きすぎて顔あげられなくて拳でぐいぐい涙拭う武田にも、制服に着替えて再登場してもまだ涙止まらなくってそれでも必死で堪えようとするも顔くしゃくしゃで、「拾ってくれてありがとうございました」がもう涙声でほとんど言えず、でも必死に笑おうとする泣き笑い天使!!!!!!聖也さんにも、それ見て(笑)泣きモードに突入し最終的には頭下げたまんまあげられなくなり肩震わせてグシャ泣きする武田の背中をぽんぽんって優しく叩いてさすってあげる戸谷にも、BIGLOVEを指さしながら「どーかなぁ〜〜??」って泣きながらおちゃらける池岡くんと安川くんにもダーダーですよ!!!。

つーかこの時点ではそうでもなかったのに最後の全員揃って決めポーズするところで静かにはらはらと涙流してる公人が超絶美人で!!!!!!!!!!!!!!!!!!!。
今回のテーマは『自分で自分の限界を決めるな!!』だったんだけど、この美しすぎる公人を見ながら、なるほど、
『自分で自分の(財布の)限界を決めるな』
ということなんですね・・・・・・!!と非常に強く、そのテーマを受け止めた次第です。
オウ・・・・・・。



キャストの感想としてはみんな可愛いしかないんだよなー(笑)。何度も書いてますが今回って事件というか出来事というか、“これ”といったエピソードがないんですよね。Bチームはやる気なくしてるところからから始まってるんだけど時期も合わせてその気持ちは解るし、そこへ新任教師が来てなんか耳障りのいいこと言ってきたのは新体操が好きでちょっと前までは試験前はそれなりにちゃんと頑張ってた彼らにとってそれは云わば“キッカケ”でしかないわけで、部員の一人が推薦入試をサボったせいで活動休止にはなるものの彼らの気持ちは(これまでのようにあからさまに)バラバラになることもなく、全体としては淡々としてるイメージなのよね。熱いシーンというかパーツはちょいちょいあるもののトータル的にはサラっとしてる感じ。

で、そんな話なのにというかそんな話だからかもだけど、これまでの3作と比較すると明らかに生徒たちのキャラが普通なんですよね。なんて表現するのがいいかちょっと考えちゃったんだけど、全員「普通の子」なんですよ。普通に高校生活を送ってる真っ当な男子たち。10年間2次元キャラに恋をし続けるキモオタじゃありませんアニオタですぅー!な子も、算盤常備で物事を全て金に換算して考える子も、全然健やかなの。曲がってないし歪んでもいない。最初で最後の大会に挑んだことで彼らはそれぞれ“何か”を掴み、学び、知ったわけだけど、それは元々彼らの中にあったものだと思うんだよね。イマドキの子たちだからそれを表に出すのがちょっと照れくさかっただけで。

だからまぁそんなに「個性」を出せるような脚本でもなければそういう演出でもなくって、前3作も合わせて考えるにそれぞれの役に舞台上では描かれない背景(裏設定)が用意されているわけでもないだろうから(それを考えるよう要求もされないんだろうから)、言い方悪いけど上っ面だけのキャラでしかないんだよね。安川くんのアニオタキャラはそんなにアニメが好きならそっち方面の部活に入りゃいいだろうになんで新体操なんてやってんの?と思うんだけど、多分その答えは用意されてない。池岡くんの七三そろばんキャラもなんでそんな考え方をする子なのか(する人間になってしまったのか)、その理由は用意されてないと思う。だからわたしも『可愛い』というしょうもない感想しか出ない。つってもこの『可愛い』は気持ち的には全力で『可愛い!!!!!!!!!!!×100』ぐらいの『可愛い』なんだけどね(笑)。

でもその分(そのぶん?w)妄想的にはシリーズ史上最もネタの宝庫なのである!!!。設定の甘さ関係性の緩さ展開の粗さ、それらから派生する物語の「隙間」、そこを妄想で埋めてこそのクソ舞台マニアってなもんですよ!!。

全国大会常連とは言うても「男子新体操」なわけで、まぁ・・・そないモテはしませんよね^^ってな感じじゃないですかー。それプラス万年試合に出れないBチームときたらBチームメンバーは多分教室ではそんな肩身広くないと思うんすよー。スクールカースト的には最下層とまではいかないでしょうがまぁその1こ上ぐらいだろ。そう思うと武田のあのオラオラっぷりがちょっと違うものに見えてくるやん??。高校デビューならぬ部活内デビュー的な?内弁慶ならぬ部活弁慶的な??w。そう考えると武田→聖也さんの「お前がいなきゃ始まんねーだろ(胸ドン)」とかねぇ・・・?ニヤニヤするやん??w。

てか本気で新体操に賭けたひと夏の頑張りを経て自信を持てた彼らは女子から見たらきっとちょっと変わって見えるのではないかと思うんだけど、中でもAチームで王様だった聖也さんはもう別人のように思われるのではないかと!。聖也さんは多分「エースだかなんだかしんないけどエラそうだよねー」「エースっつっても新体操じゃん?キモッ」とか言われてたんじゃないかと思うわけですよw。クールじゃなくて傲慢だと思われてたと思うの。でもそんな聖也さんは変わった。戸谷がバク転出来たことで聖也さんは変わったの(Aチームの傲慢な王様だった聖也さんがBチームの落ちこぼれ(でも開業医の跡継ぎ)である戸谷によって『変えられた』ってのは今回最高の展開だった。ここは全力で褒めるわッ!!)。

今までは教室の入り口でぺちゃくちゃ喋ってる女子に「邪魔だ」ってクールではなくエラそうに言い放ってた聖也さんが、2学期に入ったら「おはよっ」ってちょっと照れ笑いとともに挨拶してくるわけですよ!。日直で授業に使う資料をえっちら運んでたらスッと奪うようにして持ってくれた聖也さんにビックリしたら「こういうのは男の仕事だから」とかちょっと照れぶっきらぼうに言ったりするわけですよ!!。やばいよおおおおおおおおお!聖也さんヤバイよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!。
あーもうけんけん先輩と聖也さんどっちにしよう!!!!!。
てか聖也さんはおべんきょうの方はあんまりだと思うんだよねぇ。ていうか、新体操の推薦で大学に入るつもりでいたからほとんど勉強してなかった(時間は全て新体操の練習に使ってた)と思うの。だけど怪我のせいで1大会出られず、3年最後の大会はBチームでの出場(個人では出なかったんだよね?)ってなことになっちゃったから推薦なんて貰えず、でも新体操を続けるためには大学に入らなきゃいけないってんで戸谷に勉強を教えてもらうことになるのよー!。眼鏡戸谷(戸谷は勉強時眼鏡着用です)に「こんな問題も分からないの?」ってキョトン顔で言われちゃう聖也さんとか!!あー妄想楽しい(笑)。
あ、あと滝はこのあと佐野くんのラーメン屋の常連になります(笑)。そんで毎回酔っ払ったBIGLOVEに絡まれます(笑)。
妄想書きだしたらきりがないからもうやめるw。


そうそう佐野くん。今回唯一生で演技を見るのが初めてのキャスト+次のライダーだってんで「どんなもんよ?」目線で見たんだけど、事前に役柄とか全く入れずに見たので初日はまさかのマスター枠(BIGLOVEの幼馴染のラーメン屋)で超驚いた(イケメン殺しのビジュアルにもw)。番組であれだけの恵まれた身体能力・運動神経抜群っぷりを見てたんであったり前にタンブリング要員だと思ってたもん。ライダーに決まったとなると危険なことはさせられないってんでこういう形になったのかなーと想像しますが、でもソロ曲の途中でバク転からのバク宙とかやっちゃっててアレアレ??(笑)。いやでも身体能力はさすがです。そういう演出なのか本人の能力によるものなのかは分かりませんが動きがいちいちデカくてビシバシしてんのね。佐野くんって空手とかソッチ系の格闘技やってたんだっけ?身体のキレっぷりがそんな感じでアクションはキマりそうだなーと思ったけど、でもストリートダンスはどうなんだろ・・・?とも思ったり^^。

つーか楽のゲストがハニエルで(相変わらずキャストの誰よりもイケメンな二人でござったw)、KYOHEIくんはこの舞台の音楽監督を務めてて劇中歌は全部KYOHEIくん作でもちろん佐野くんのソロ曲もそうだってんで歌ってもらいたいってな話になって、そしたら佐野くんが「勝負しましょう!」と、「俺練習してきたんで(自信あります)!」とかぶち上げてw、いざ歌い始めたら思いっきり音ズレててwww、でもそのまんま最後まで歌い切りw、KYOHEIくんに苦笑いと共に「最初から最後までずっと半音ズレたまま歌ってたね^^」と言われておった(笑)。なのでPからしてライダーでも歌うことになるでしょうがまぁ・・・あんま期待してやるなと言っておきますw。
演技はほぼBIGLOVEとの絡みしかなかったんでレベルの判断はし兼ねますが、声の通りと滑舌はそこそこかなぁ。あとゲストの対応も担ってたんだけど、ちょっとチェックした限りでは物怖じせず絡みに行ってたようで、(舞台)度胸もわりとあるのかなーと。

あ!絡みと言えばですね、客席降りのシーンで徐に「楽だから(屋台に)花飾ってたの気づいた?」とかなんとかゴニョゴニョ言いだして、客に振ってんだかなんだかわかんないってか何の話をしてんのか一瞬わかんなくって間がグダっちゃったのねw。そしたらBIGLOVEとのそのやりとりを通路に並んで聞いてた(見てた)聖也さんがノーマイクで「あの人誰」ってpgr気味に突っ込んだのw。そしたら佐野くんも聖也さん指さして「あの人誰とか言うなー!」って言いかえしててw、このスポーツマンNO.1を争ったライバル同士くっそモエた(笑)。



大阪での残り4公演。どうかどうか何事もなく笑顔と涙で大楽を迎えられますように。