- 作者: 五十嵐貴久
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2013/06/27
- メディア: 単行本
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あのリカが10年の沈黙を破り再び姿を現した!・・・ってな話なんだけど、読んでる最中も、読み終わった後も、残るのは「リカもさすがに衰えたなぁ・・・」でした。
「リカ」が刊行されたのが2001年だから現実でも作中と同程度の年月が経過してるわけですが、刊行当時リカという女殺人鬼は相当なインパクトだったけど、今ではそうでもないよなーと。ていうか小説世界というよりも、未だ記憶に新しい尼崎の事件とかリアルにヤバイ女が出てきてるんで、アレに比べたらさすがのリカも負けるわーと思えてしまうわけですよ。やってることは相変わらずのナチュラルボーン残虐なんだけど、「コイツ人間じゃねーだろ」という本能的な恐怖はもはや感じない。
ミイラ取りがミイラになったオチもそれこそ“イヤミス”というジャンルが確立されている今じゃなんてことないし。
つまり日本の終末感まじヤバイ。